釣りにゃんだろう

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案内川を川と呼んでよいのか?

東京都には登山者数が世界一の高尾山という山があります。
まあ、山というほどのレベルではなく、観光地化された森みたいなものですから、そこに行くことを登山と言うのは、ちょっと無理矢理な感じがしますけどね。

そんな高尾山の麓に案内川という小川があり、最近その川沿いに高尾山ふもと公園なるものが整備されたのですが、これまたおかしなものなのです。

 

www.tokyo-np.co.jp

 

案内川というのは、がっちがちに護岸で固められた、典型的な日本の水路のような小川です。
元々は、天然のヤマメが釣れるような渓流だったはずですが、もはやそれは遠い昔の話でしょう。

そんな川沿いに、さらに護岸で固めた公園を作り、「高尾の自然を親しめるスポット」みたいなことを世の中は言っているのですから、頭がどうかしているのではないかと思ってしまいます。

 

 

コンクリートで固められ水路のようになった川の、一体どこが自然なのでしょうか?
ここまで自然が破壊されてしまったら、川と呼ぶことさえ難しいと私は思うのですが。
多少は周りに草木は繁っているものの、渋谷川みたいな都市の完全に水路化された川と、何も変わらないと思います。

「渋谷川で遊んで、自然と親しむ」なんて言う人はいないでしょうし、やはり案内川だって自然と呼んでしまってはいけないでしょう。

 

youtu.be

 

このように「散々自然を破壊しておいて、自然でもないものを自然と呼ぶ」という、日本人のおかしな感覚というものは、どこからきているのでしょうか。

長年、ひたすら公共工事をしてお金を回すみたいな仕組みで、国を動かしてきた結果なのではないでしょうか。

もういい加減、そんな社会も限界にきていると思うのですが、他にできることもなさそうです。

自然が壊された大地だけが残され、人口は減り、経済は弱り、ただ破滅を待つだけなのが、この国の将来なのではないでしょうか。