近頃の冬季マス釣り場の増加傾向はすごいものがあり、あちらこちらに新しい釣り場が開設されています。
そんな新しい釣り場の一つに、山梨県の笛吹川の冬季ニジマス釣り場があります。
笛吹市役所前の笛吹川本流に設定されていて、期間は10月15日~2月15日で、ほぼ毎週金曜日に少しづつながら放流が行われているようです。
釣りができるのは鵜飼橋と石和橋という橋の間で、駐車スペースはそれぞれの橋の近くにあります。
また、土日祝は市役所の駐車場も利用可能とのことです。
入漁券は、すぐ近くの釣具屋やつりチケで入手可能です。
ちょうど近くを通る用事があったので、少しだけ様子を見てきてみることにしました。
日本中で見かけるような、典型的な市役所の前の川原といった感じで、なんだか初めて来た気がしなくて、どこか懐かしさを覚える風景です。
通勤、通学、散歩といった人たちの姿が絶えないような場所ですが、そこまでジロジロ見られるようなこともなく、のんびりと釣りをすることができます。
護岸からも釣りができるので、軽くやってみるだけなら、スニーカーなんかでも可能だと思います。
ただ、魚を水中で優しくリリースするために、やはり最低限長靴くらいは履いておきたいところでしょうか。
私が釣りをした日は、貸し切り状態だったのは嬉しいのですが、数時間釣りをしてみても反応はありませんでした。
なかなか魚の気配がしないのは、近くで祭りが開催されていた関係で二週間以上放流がなかったタイミングだったということもあるでしょうか。
橋の上から眺めてみても、見える大きな魚はコイだけ…
と思いきや、一匹だけ激しい流れの中に、明らかにコイではない魚が定位しているではありませんか。
場所をしっかりと覚えておいて、上流からフライを送り込むと、ドスッっと重たい魚が掛かりました。
50センチちょっとくらいでしょうか。
あまり引く魚ではありませんでしたが、瀬に入られてしまったので、結構スリリングな釣りを楽しむことができました。
真ん丸な顔の養殖ニジマスですけど、こうやって川で苦労して釣ると、それなりの充実感があるから不思議です。
その後、こういった手のひらサイズの魚も釣れたので、様々なサイズの魚が逃がされているようです。
単純に状態の良いニジマスがよく釣れるのを求めるのだったら、群馬あたりの冬季ニジマス釣り場に行った方が良いかもしれません。
しかし、この釣り場は入漁料がたった1,000円ですし、街のど真ん中でできると言う気軽さもありあます。
それで半日ほど楽しめるのですから、充分過ぎるくらいなのではないでしょうか。
今時、1000円でこれだけ遊べることって、中々ないと思います。
特に大人が子供なんかとちょっと釣りをしてみるには、とても良い場所でしょう。
街中の護岸されたような川で、大きな魚が居て気軽に釣りができる場所というものは、あまりないものですし、こういった釣り場はとても貴重だと思います。