私がたまに近くを通る大きな公園には、そこそこ立派な野球場があります。
そこでは高校野球の大きな大会の試合が開かれていたりするのですが、そういった試合がある時には、数少ない駐車場は通常の公園利用者や関係者に利用させるために、「野球観戦者の利用は不可」となっています。
駐車場の入り口には、バイトの若者が「野球観戦の利用不可」という立て札を持たされ座っていて、時には周囲のコンビニやスーパーの駐車場の入り口にも座らされています。
ですから、球児の保護者などは、電車やバスで来るかコインパーキングなどを利用することになっているようで、決勝のような大きな試合がある時には、球場から離れた場所からゾロゾロと保護者達が歩いてくる光景をよく見かけます。
先日のそんな試合があった日に、私は公園の駐車場の入り口を通りかかりました。
ちょうどそこに、かなり離れた地域のナンバーの車が入ってきて、入り口でバイト君に止められました。
試合をしている学校の近くの地域のナンバーであることや運転しているのが高校生の子供がいそうなオバサンであることからしても、どう見ても野球観戦の客なようです。
「野球ですか？」
とバイト君が尋ねると
「公園、公園」とオバサンは答えて、駐車場に入っていってしまいました。
その顔はまさに「平気で嘘をついてる」といった感じで、なんとも気味の悪い光景でした。
駐車場の中の様子を見ると、他にも野球観戦に来たような地域のナンバーの車が沢山ありました。
嘘をつかれては、バイト君には止める方法は何もありませんから、それなりの数の野球観戦者の突破を許してしまっているようでした。
このように、世の中には平気で嘘をつくような人がいることには、本当に驚いてしまいます。
そして、そういった人達が、野球の強豪校である私立高校に子供を通わせる財力があるだけの、ある程度の社会的地位にあり、人の親をしているというのですから、なんとも恐ろしいことです。
このような光景を見てしまうと、世の中には不誠実な人間が思っている以上に溢れているのかもしれないと思い知らされます。
平気で嘘をつくような人は、どこにでもいくらでもいるのかもしれません。
そう考えてみると、他人から聞く釣りの情報や噂話なんてものは、本当に信用ならないものだと思えてきます。
世の中のどこにでも平気で嘘をつく人間はいるようですし、釣り人なんて特に怪しく思えてきてしまうような、いい加減そうな人間が多すぎるのですから。
人を疑って生きることは、あまり気持ち良いものではありませんが、こんな世の中なのですから、釣りの噂話なんてものは、とにかく疑って聞いていかないと、ダマされまくることになるのではないかと、改めて思う今日この頃でした。
