無印良品のキャンプ場には、関係者の偉い人にフライフィッシング好きな人がいるから、必ず釣りが楽しめる池があるという噂があります。
確かに、何ヵ所かある無印良品のキャンプ場には、必ず管理釣り場が併設されていて、キャンプの宿泊者以外も利用できるようです。
ある日、私はそんなキャンプ場の一つである津南キャンプ場の近くで、人と会う約束があるまでの半日ほど暇ができてしまったので、ちょっと様子を見てきてみることにしました。
津南町の長野県寄りの地点から、くねくねと長く細い道を登っていった場所にある津南キャンプ場は、下界とは完全に隔離されていて、なかなか良い雰囲気です。
管理釣り場になっているのは、決して大きな池ではありませんが、コンクリート固めのような池ではなく、土の岸で草もたっぷり生えているので、周囲から魚のエサとなる虫なんかが落ちそうで、これまたなかなか良い雰囲気です。
そして、そんな中であまり釣りをする人もいないのか、魚は野性味を取り戻しているようで、バカでかいドライフライに疑いもなく食いついてきます。
魚にもよりますが、フッキングと同時に、ボーンと跳ねたり、ギーギーとリールを鳴らして突っ走ったりするものもいますし、非常に魚のコンディションは良いようです。
魚の大きさは40~50センチ程度で、まさにニジマスといった釣りが楽しいちょうど良いサイズです。
そして、魚をランディングした後は、岸際に浅い所がありますから、普通の管理釣り場では撮れないような、魚が自然な岸辺で水に浸かったちゃんとした写真を撮ることができます。
これで、魚のヒレが完全に揃っていて、ピンピンに尖っていれば、もう言うことなしなのですが、さすがにそこまでをキャンプ場の池に求めるのは無理な話でしょうか。
人だらけの管理釣り場なんかに行くよりは、素直に自然に近いかたちで魚が反応する良い場所な気がしますから、誰かに釣りを教える時なんかには、とても便利な場所でしょう。
また、人付き合いなんかで、どうしてもキャンプ場でキャンプをしなければならないといような時にも、こんな池が併設されていれば、結構楽しめるはずです。
とにかく、ちょこっと軽い釣りをするには、なかなか良い穴場のようですから、知っておいて損のない場所だと思います。