川の魚というものは、海の魚と比べると、なかなか大物には成長しないものです。
比較的成長が早そうなニジマスなんかでも、50センチになるまでに何年もかかることでしょう。
イトウが大物と呼ばれる1メートルになるまでには、10年以上かかるとされています。
これが海の魚やイカなんかだったら、結構すぐに大物になります。
アオリイカのキロアップみたいなものは、前の年に生れたものでしょう。
シイラなんて、1年で1メートルになるそうです。

それだけ海というところはエサが豊富で、魚の成長が早い場所なのかもしれませんね。
そうなってくると、海の魚の大物というものは、実はそれほど珍しいものではないのかもしれません。
魚は年をとるほど、外敵などにやられて命を落とす危険があるでしょう。
数年で1メートル以上に育つのなら、それだけ危険は少ないわけですし、沢山居ることになりそうです。

それに対して、川の魚はどうでしょうか。
大きくなるまでに、何年も、時には10年以上もかかったりします。
その間に、鳥に襲われたり、人に釣られたり、川が干上がったり、工事されたり、様々な危険に遭う可能性が高くなるわけで、大物はごく僅かな生き残りということになるでしょう。
こう考えてみれば、川の魚の大物というものは、サイズこそ海の大物よりは小さいかもしれませんが、その希少性は遥かに上なのかもしれません。

そんなに数が沢山居るわけではないのですし、そのサイズまで育つ遺伝子を持った魚は貴重なわけですし、川の大物というものは、丁重に扱わなくてはいけないでしょう。
海の魚のように、すぐにそのサイズまで育つわけではないのですし、その一匹が失われた場合の影響は、かなり大きくなるでしょうから。