釣りにゃんだろう

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イトウは、メーターオーバーを幻という?

かなり古い昭和の時代の本を読んでいたら、尻別川でバカでかいイトウを釣っていた太田さんという人の記事に、「メーターオーバーを幻という」というキャプションがつけられていました。
私はそれを読んで、確かにこれだけ大物を釣りまくっていた人からしてみれば、そういった感覚なのだろうなと思うと同時に、現在でも概ねイトウはメーターオーバーを幻と言っても良いのではないかとも思いました。

 

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イトウは幻の魚などと昔から呼ばれていますが、実際に釣りをする分には、現在でもそこそこよく釣れます
私は子供の頃は関東で岸からルアーでバスを釣っていましたが、そういった釣りと比べると、道北だろうと道東だろうと現在のイトウ釣りの方がよく釣れるくらいです。

だからといって、ぞんざいに扱っていいほど沢山居るわけではないでしょうが、少なくとも釣りにおいては幻と呼ぶほど珍しいものではないです。

そうなってくると、本当に珍しくて貴重なのは、メーターオーバーくらいのサイズではないかと思えてきます。
メーターオーバーとなると、数が限られるためそこまで簡単に釣れるわけではありませんし、明らかに魚体の大きさも違い、「これがイトウだ」というような迫力もでてきます。

 

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イトウは元々体が細長い魚ですし、泳ぐ力も弱く、正直あまり迫力のある種類の魚ではありません。
しかし、これが1メートル前後になると、巨大な頭と太い体を持つようになり、ようやく迫力が出てきて、格の違いのようなものを感じられるようになります。

そんなわけで、稀少さや迫力を考えると、現在でもメーターオーバーを幻と言ってもよい気がしてきますが、よくよく考えてみると、これも幻と言ってよいほど珍しいものかどうか、ちょっと疑問に思えてきてしまいます。

 

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イトウ釣りをある程度したことのある人なら、メーターオーバーを釣ったことのある人は、沢山いるのではないでしょうか。
私も、ルアーでもフライでも1メートル前後のイトウは、数本釣ったことがあります。
最近では、小学生でさえメーターオーバーを釣ったりしているようです。

こう考えてみると、1メートル程度のイトウというものは、幻と呼ぶにはあまりに現実的過ぎるのではないでしょうか。
誰でもちょっと運が良ければ釣れる程度の稀少さなのだと思います。

やはり幻と呼ぶには、ちょっとやそっとでは釣れない、叶うか叶わないか分からないギリギリの夢程度のサイズであるべきなのかもしれません。
そう考えてみると、イトウは120センチを幻と呼ぶのがよいのではないかと、私は思います。

 

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120センチとなると、ちょっとやそっとでは釣れるものではないでしょう。
しかし、実際に120センチ前後のイトウは、近年でも天塩川などで釣られていますから、非現実的なサイズではありません。
「現実的な幻」であり、釣りの目標としては、ちょうどよいサイズなのではないでしょうか。

そして、それを本当に幻にしてしまわないためには、釣り人には、釣りの影響でイトウの数を減らしてしまわないように気をつけたり、開発や乱獲に目を光らせていきながら釣りを続けていく必要もあると思います。