釣りにゃんだろう

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「この湖にはウグイしかいない!」となる可能性のある北海道の湖の釣り。

いつだったか、北海道の湖で釣りをした人が、丸二日ほど釣りをして「この湖にはウグイしかいない!」と言って、他の釣り人を笑わせている様子を見たことがあります。
とにかくどんなに頑張って釣り続けても、ひたすらウグイしか釣れなかったそうなのです。

こういったことは、北海道の湖ではよくあることのようで、私も似たような状況に陥ったことがあります。

 

こういった状況は、北海道独特なのかもしれませんね。

北海道でトラウトが釣れる湖は、意外と標高が低い場所が多いです。
本州では、トラウトが釣れる湖は、かなり山の上の方にあることが多いですが、北海道は全体的に標高が低い土地ですし、湖もそんなに標高が高いところにあるわけでもないのです。

それでも、平均水温が低いからトラウトが生息しているのでしょうが、標高が低いため初夏に気温が上がり始めると、ちょっと意外なほどの高水温に一気に上がることがある湖が少なくありません。

 

こうなってしまうと、トラウトの仲間は深場などに雲隠れし、キャスティングで釣れる範囲はウグイの独断場なんてことになってしまうのです。

このウグイ地獄が、水温が上がりやすいために比較的いきなりくるというのが、なんとも恐ろしいところです。

「そろそろ今年の春のシーズンは終わりかな」といった感じに、ジワジワ釣れなくなるのではなく、「先週は釣れてたのにね。今日はウグイしかいないよ。」みたいに突然シーズンが終わるのです。
そして、その時期はその年の季節の進み具合によって大きく前後しますから、なかなか予想がつきません。

 

これは、本州などの遠くから釣りに来る人達にとっては憂慮してしまうことでしょうが、そういった人達は、何ヵ月も前に釣りに行く日を決めてしまうのでしょうし、完全に悲劇を回避することは難しいでしょう。

時には、トラウトフィッシングが特大ウグイ釣りになる可能性があることを覚悟して、あまり気張らずに釣りに行くのが一番良いのではないでしょうか。