釣りにゃんだろう

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ロープ結べないおじさん。

昔、小型船舶の免許を取るために教習を受けたことがあるのですが、マンツーマンではなくて、知らないおじさんと二人で受けたのでした。

その日一日船に乗っていれば実技試験が免除になるという、ちょっと高いけれどお得な教習だったのですが、一応一通り準備や点検や操船方法を教官の人に教わります。

 

その時に、ロープの結び方なども教わるのですが、「とにかく、この二つだけ覚えてください」と言われて巻き結びもやい結びを教わりました。

シンプルなものばかりで良かったと私は安心したのですが、一緒に教わっったおじさんは、なかなか理解できずに苦戦しまくっていました。

教習の最後に試験の代わりにちょっとしたテストを受けるのですが、その時もロープの結び方でおじさんはつまずいてしまいました。

 

この段階で教官が教えるのはマズいので、「ちょっと一瞬教えてあげられますか?」と私が頼まれてしまい、こそこそっと私が教えて、結局「見なかったことにして合格」みたいな感じで、おじさんはテストをパスをしたのでした。

おじさんは、船を買って乗って遊ぶために免許が欲しいようで、やたらと船を置くマリーナの場所を気にしたりしていましたから、小金持ちのようでした。
ですから、釣りをするようでもなかったですし、これから釣りをしたいようでもなかったです。

それに、このおじさんが仮にもし釣りをしたいと思っても、ちょっと無理だろうなと思います。
ロープの巻き結びやもやい結びが理解できない人には、とてもで釣りの様々なノットが覚えられるとも思えないからです。

 

世の中には、少なからずこの「ロープ結べないおじさん」みたいな人達は存在するようです。
ですから、釣りをしている皆さんは、実はそれだけでも選ばれた凄い人なのかもしれません。
まあ、ちょっと大袈裟過ぎる考え方かもしれませんが、釣りというものは誰でも必ずできるものではないのは確かなようです。

それにしても、あれからおじさんはロープをちゃんと結べるようになったのでしょうか。
船を流してしまってなければよいのですが…