釣りにゃんだろう

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フライリールもミッチェルで。

私は、フランスの古いミッチェルのスピニングリールを使って釣りをすることが多い時季がありましたが、近頃は結構な頻度でミッチェルのフライリールを使って釣りをしています。

こういったリールを使うのは、今では大半の人が使うようになった現代的なラージアーバーのフライリールとは違い、趣きがあって良いと思っているからです。

私は、高番手やスイッチロッドにミッチェル758というモデル、中番手にというミッチェル754というモデルを使っていますが、どちらも1960年代から1970年代頃の物だと思います。

 

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古い動画などを見てみますと、リー・ウルフやジョアン・ウルフが使っている場面を見かけます。

そんな時代の物を現代に使うと不便なのではないか?と思う人もいるかもしれませんが、決してそんなことはありませんね。

巻き取り時はサイレントになり、微調整の効く強力なドラグを備えていたりと、性能面では全く問題ありません。

ラージアーバーでない分だけ、巻き取りが多少遅いかもしれませんが、そこまで差は無いですし、そんなことは手をちょっと早く動かせば変わらない程度のことでしょう。

一つ不満があれば、樹脂パーツを使った見た目が、なんとなくチープな点ですが、当時は高級品ではないものの安物でもなかったはずなので、まあ我慢しておこうかと思います。

 

 

こういった、性能面に問題がなく、見た目がレトロで、昔は大御所が使っていたようなリールが、今では中古で3,000円もせずに買えてしまうことも多いです。

私が使っている小さい方のモデルなどは、クロダイ釣りにでも使われていたのか潮まみれの状態で700円で売られていました。

そんなリールを軽く清掃して、川で大きな魚を掛けて心地良いドラグ音を響かせれば、新品のギラギラのリールを使って釣りをするよりも充実感を覚えるのは私だけでしょうか。

古いフランス製のリールを使えるようにして魚を釣ることは、フライをタイイングするのと同じくらい、趣きが深く楽しいことだと思うのですが。

 

 

こんな楽しみを捨てて、わざわざ高い現代の新品のフライリールを使う人がいることが、私には信じられません。

せっかく、こだわりが多く少し面倒なフライフィッシングという趣味をやるのですから、ギラギラの現代のリールを使うのを止めて、ちまたに溢れている中古リールを活用し、より雰囲気のある釣りを楽しむべきなんじゃないかと思います。