天塩川は、256キロという全国4位の長さを誇る大河川です。
イトウの産卵河川周辺の牧草地化などの開発が進み、イトウの生息に良好な状態とは言えないのですが、この川の巨大さと海が持つ力なのか、今でも数多くのイトウが姿を見せます。
近頃はイトウの釣り場として、メディアに登場することも多いです。
しかし、あまりに巨大な川のため、初めての方には手を出しにくい川でもあるのではないでしょうか。
イトウはどこに?
天塩川のイトウのポイントは、主に中川町から河口までです。
と、言ってしまっては、あまりにも広大なエリア過ぎますが、少し地図を調べたり、実際に車を走らせてみると、それなりにポイントを発見できます。
まず、分かりやすいポイントとしては、支流の合流点や大きなカーブの地点。その中で、河原に近づける場所は、無数にあるわけでもないようです。
川の近くに車を駐車できて、河原まで踏み跡がついているような場所は、間違いないでしょう。
そもそも、土手が高かったり、河原が無かったりと、岸からは釣りがしにくい川ですので、釣りがしやすい地点がポイントだと言ってもよいのではないでしょうか。
イトウは、シーズンによってこの広大な流れを、上流から海まで移動していると考えられています。一方で、いつでも釣ろうと思えば同じ場所で釣れるよ、という人もいます。
雪代の収まり始める6月くらいから11月まで、どこかしらではイトウは狙えるはずです。
しかし、シーズンごとに的確にポイントを選ぶには、かなり通いつめることが必要かもしれません。
まずは、釣れたらいいなぁくらいの気持ちで、他の釣りのついでにでも気軽に試してみるというのも、いい考えかもしれません。
20分でも釣れます。
2017年の7月に温泉に行ったついでに、「ウグイでもなんでも釣れないかなぁ」と、天塩川でウェーダーも履かずに、遊び半分でスプーンを投げていると、20分ほどで魚が掛かりました。
「あれウグイじゃないな」と思っていたら、なんと50センチほどの子イトウでした。小さくてもイトウはイトウです。この川の魅力を改めて実感させられる瞬間でした。
これだけ簡単に釣れるのだから、かなりの数が居るに違いない。秋には、海からもっと大きな、130センチのイトウだって入ってくるのかもしれない。
そう夢が広がってしまうのが、釣り人の心理ですし、実際にそれだけの夢があるのが、この大河の魅力なのです。