私は、色々な場所で色々なサケ科の魚をフライやルアーで釣ってきましたが、ほとんどの魚がフライで釣る方が簡単でした。
スレた魚はフライの方が釣れやすいとか、そもそもフライの方が魚が騙されやすいとか、理由はいくつか考えられますが、圧倒的にフライの方が釣れる魚の方が、数もサイズも上であることばかりでした。
ただ、この魚だけはルアーの方が釣れるんじゃないか?と思う魚がいまして、それは本州の川のサクラマスです。

どうも、あの魚だけはルアーでバンバン、ギラギラさせ強くアピールした方が、釣れる確率が高い気がするのです。
なにしろ、私は本州の川でフライでサクラマスを釣っている人を見たことは一度もありませんが、ルアーで釣れている人を見たことは何度もあります。
それから、庄川という川のサクラマス釣りの近年のアンケートでは、釣果の99%がルアーでフライはたったの1%だったりします。
そもそもがフライで釣る人が少ないでしょうから、この数字ほど釣果に差が出るわけではないでしょうが、フライだと釣れにくいことは確かなはずです。

北海道の川でなら、サクラマスを釣る気がなくても、フライで釣れてしまうことがよくありますから、決してフライでは全然釣れない魚だというわけではないでしょう。
ただ、本州の川のサクラマスというものは、数がめちゃくちゃ少ないわけで、その数少ない魚の中に、ルアーには反応するけれど、フライには反応しないというような魚がいるとしたら、フライで釣れる確率が低くなるはずです。
もちろん、サクラマスだって、ルアーでは釣れないけれどフライでは釣れるという状況はあるでしょうが、それもかなり限定的な気がします。
そんなわけで、この魚を本州でフライで釣るというのは、宝くじ当選レベルということになりそうです。

それでも、宝くじだって当たることはあるわけですし、絶対に釣れないということではないでしょうし、釣れる確率が低いほど、釣れた時の喜びは大きいはずです。
気候変動の影響なんかで、本州のサクラマスだってどんどん減っていくでしょうし、一匹フライで釣るだけでも一生ものの貴重な体験となるのではないでしょうか。
まあ、ルアーでだって滅多に釣れない魚ですが、どうせだったら激低い確率を飛び越えて、フライで釣って一生の記念にしたいものです。