イトウという魚は、山奥に居るような魚ではありませんから、意外とアクセスが楽な場所でも釣れてしまいます。
道北だろうが道東だろうが、国道の橋の真横みたいな場所で釣れる場所がいくつもあります。
もちろん、ちょっと行くのが大変な穴場のような場所もありますが、正直いくら足を使っても、そこまでは釣果には差が出ない気がしますし、下手に冒険をするくらいなら、道路の横のような有名ポイントをマメにチェックする方が、結局はよく釣れるような気がします。
こういった「楽に釣れる」現状を見ていると、ちょっと心配になってきてしまいますね。
道路っ端で釣れるということは、それだけみっちりと開発が進んだ川であることが多いはずです。
そんな川でかろうじて生き永らえているというのが、イトウの現実なのではないでしょうか。
これで、あと少しでも開発が進んで、産卵場所までの経路が絶たれたり、産卵場所そのものが失われたら、すぐにも絶滅してしまうくらいギリギリのバランスであるという証拠が、道路っ端で釣れるということなのかもしれません。
釣り人などの川に馴染みのある人がちゃんと注意していないと、ちょっと開発されて、あっという間に居なくなるなんてこともあり得るのではないでしょうか。
まあ、そんなに心配なら釣るなとも言えますが、釣らなくていいのなら、釣り人はそもそも魚や川の環境が心配にはならないわけで、これまたギリギリのバランスでやっていくしかないのではないかと、私は思っています。