去年の夏、渇水と高水温により猿払川でイトウが大量死したとニュースになっていましたが、同じような現象は道北地方で広く起きていたようです。
今年の春先のイトウの産卵床の数の調査では、大部分の河川で減少が認められ、酷い場所ではほぼ絶滅状態だったそうです。
このような状態になったということは、それだけイトウが一年で減ったということなのでしょう。
実際に、私がいくつかの道北地方の川や湖を見てみたところ、全く居ないわけではないものの明らかにイトウが減ったなという印象を受けました。
そして、特に大きな魚が少なくなっていて、居ても小さな魚ばかりといった状態でした。
やはり、身体の大きな魚ほど酸素を沢山必要としていて高水温の影響を受けやすく、バタバタと死んでしまったのでしょうか。
これだけ数が減ってしまった上に、大きな魚があまりいないとなると、もうわざわざ道北でイトウを釣らなくても良いかなと私は思ってしまいました。
もう様々釣りましたし、釣っても小物がほとんどでしょうし、こんなに減ってしまった魚を釣るべきではない気もするからです。
10年くらいすれば、また数も型も徐々に回復していくのかもしれませんが、昨今の地球環境の変化を考えれば、それまでに去年の夏と同じような現象が何度も起きる可能性はあると思います。
そうなれば、さらにイトウは数を減らし、いよいよ釣りなんて許される状況ではなくなるかもしれません。
これ以上状況が良くなることはあまり無さそうですし、もうここら辺りで道北でのイトウ釣りは終了するのが良いのかなと、私は考えています。
それでは、去年の夏に暑さの影響を受けなかった道東でイトウを釣ろうかとなるかというと、これももうわざわざやる気にはなりませんね。
道東地方では、川に入れず岸から釣りをする場面が多かったり、泥の川なので魚の綺麗な写真が撮れなかったりと、個人的にはあまり面白いとは思わないからです。
150センチが釣れるとかなら、そういった状況でもやる気は起きますが、現実的にあり得ないわけで、釣り場としての魅力は高くないと思ってしまいます。
そんなわけで、まだ多少はやることはあるかもしれませんが、個人的にはそろそろイトウ釣りは終了で良いかなと思っています。
もっとも、こんなことを私が考えなくとも、これからも暑い夏が何度も訪れ、もっともっとイトウが減り自動的に終了となる日も、そう遠くないのかもしれませんが…