釣りにゃんだろう

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『朱鞠内湖(笑)』のイトウ釣り問題。

近頃、私はイトウ釣りに熱中している人々と話したり文章をやりとりする機会が多かったのですが、そういった人達と話して感じたこととして、「朱鞠内湖のイトウ釣りは、バカにされている傾向が強い」ということがあります。

朱鞠内湖は、道北の幌加内町にあるダム湖で、比較的誰にでも簡単にイトウ釣りが楽しめる場所として有名です。
そのような場所が、イトウ釣り愛好家達からは、バカにされたり、嘲笑されたり、時には「朱鞠内湖(笑)」というような表現を受けたりしています。
イトウがよく釣れる場所なのに、どうしてそのような扱いを受けているのか、今回は少し考えてみましょう。


朱鞠内湖のイトウがバカにされる理由。

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朱鞠内湖のイトウ釣りが、イトウ釣り愛好家達からバカにされる理由としては、主に二つの理由か考えられると思います。

有料である点。

まず、朱鞠内湖で釣りをするには、結構なお金がかかるという点が考えられます。

この湖にはイトウの漁業権が設定されているので、入漁料を支払う必要があります。
それから、効率よく釣るには渡船などを利用する必要があり、これにもお金がかかります。

合計すると、一日に4,000円ほどのお金が必要になります。
イトウ釣りに詳しい人なら、近所の雨竜川や天塩川で、いくらでもタダでイトウが釣れてしまうわけで、これだけのお金が必要になるのは、なんともバカらしく思えるのではないでしょうか。

また、お金が必要になり、細かいルールが定められ魚が保護され、魚が釣り易くなっているという状態は、非常に管理釣り場に近く、そのような点も一部の釣り人からバカにされる理由でしょう。


魚が、違う、これじゃない。

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以前書いたこともあるように、自然河川のイトウとダム湖のイトウは、似て非なるものです。

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イトウ釣り愛好家達は、120センチを越えるような巨大な太った川のイトウを求めていることが多く、平均サイズが小さく、ある程度大きくても迫力に欠ける朱鞠内湖のイトウでは満足できないはずです。
ですから、「これは違う魚だ」「これじゃない感がある」などと言い、バカにされることも少なくないのです。


これらは、一つの考え方でしかないが…

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このように、一部のイトウ釣り愛好家達からすれば、朱鞠内湖は「わざわざ金を払ってショボい魚を釣る場所」と認識され、非常にバカにされているのです。
朱鞠内湖には、あまり北海道の釣り場に詳しくない道外からの釣り客が多いことにも、このような考えが北海道では根強いことが表れていると思います。

 

ただし、このような考え方は一つの見方・価値観から導き出された意見に過ぎません。

他の観点から見てみれば、朱鞠内湖には良い点も沢山あるのです。

有料でルールもありますから、野蛮な人やマナーの悪い人は少ないですし、広大なので他人を全く気にせず釣りを楽しめます。
「一日のんびりと、雄大な景色の中で、綺麗でまあまあ大きな魚が釣れる」という点では、日本最高級の釣り場でしょう。

こういった点に価値を見出せる人ならば、どんなにバカにしてくる人がいても気にする必要はなく、自分の価値観で自分の釣りを楽しめば良いのではないでしょうか。


ちょっとおかしなこともある。

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ただし、私には、これだけは、ちょっとおかしいんじゃないかと思えることがあるのですが、それはこの釣り場でガイドを利用して釣りをしている人達がいるということです。

先程述べたように、朱鞠内湖はルールが設けられ魚が沢山居る、天然の魚を利用した巨大な管理釣り場のような場所です。
良い時期なら、適当に投げて引っ張ってくれば、誰にでもイトウが釣れるような状態です。
おそらく北海道のトラウトフィッシングの中でも、ここのイトウ釣りというのは、最も難易度が低いもののはずです。

そのような場所でガイドを頼むのは、あまりにもカッコ悪いと思いませんか。

 

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また、こんな状態の釣り場なのですから、ガイドを頼んだ場合と渡船を利用した場合での釣果の差は、ほとんどないのではないでしょうか。

外部のガイドが船を出せる範囲は、一般客の持ち込みボートの釣りの許可された範囲と同じであり、何の利点もなく渡船よりも狭い範囲で釣っているだけです。

海外の釣りのガイドと比べてしまったら、これは北海道の釣りガイド全般に言えることですが、「ガイドごっこ」のようなものとしか思えないような状態です。

それに高額なお金を払うのは、あまりにバカげているのではないでしょうか。

海外から来て勝手が分からない人や体にハンデがある人などにはガイドが必要かもしれませんが、それ以外の釣り人がガイドを利用するのはちょっとおかしいと思います。

まあ、人の考え方はそれぞれですから、これもあくまで私の個人的な考えに過ぎないですけどね…