釣りにゃんだろう

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メーターオーバーのヒラメをあっさりと釣る若者。

ちょっと前に、「大きなヒラメを釣ろう」というようなテレビ番組を見ていたら、ちょっと面白いことがありました。

釣りをするのは何十年もヒラメ釣りをしているベテランで、自己記録が90センチ台とかで、今回もそれクラスの魚を狙い、最近大物がよく釣れているという地域に出掛けていきました。

 

その釣り場には、ちょっと前にメーターオーバーのヒラメを釣ったという若者が居て、その若者は「最近ヒラメ釣りを始めたばかり」と言うではありませんか。

これだけだと、余程運の良い若者なのだろうと思われるかもしれませんが、その若者は取材の船に同船すると、あっさりと90センチオーバーのヒラメを釣り上げてしまいました。

こうなってくると、若者がメーターオーバーのヒラメを釣ったのは、決してまぐれではないということになってきます。
ヒラメ釣りを始めたばかりとはいえ、技術的にも間違いないものを持っているのでしょう。
そうでなければ、そんなに何度も大物を釣れるわけがありません。

 

それに加えて、この若者は、相当「持っている」のも間違いありません。
技術だけではどうにもならないような大物を、さくっとテレビの取材時に掛けてしまうのですから、強運の持ち主にも違いないでしょう。

この若者と比べると、ヒラメ釣りを何十年もやっていて、ようやく90オーバーを釣っているようなベテランのおじさんは、なんだか可哀想な気がしてきてしまいました。

この調子では技術も運もある若者のようには、とても釣れるとは思えないからです。

実際に、ベテランのおじさんは何日も船に乗り頑張っていましたが、ようやく80センチほどのヒラメが釣れただけで、若者がちょいと1日釣りをした釣果には及ばないものでした。

 

こんな様子を見ていると、釣りというやつは、やはりベテランだからよく釣れるというものでもないようだと思わされますね。
それなりの技術と、ちょっとの運さえあれば、先月始めたような人でも超大物が釣れるのでしょうし、逆に運に恵まれない人は、どんなに釣りが上手だとしても、50年かかってもそんな魚は釣れないかもしれません。

釣りは、誰にでも希望があるようで、実はなかなか残酷なものなのかもしれません。