釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

富士工業製ではない、謎のガイド。

現在、釣り竿のガイドと言ったら、sic製のものが主流でしょうか。少し前までは高級品というイメージでしたが、富士工業の特許が切れた?ためか、今では海外製の安いガイドにもsicが使われていたりもします。 しかし、以前は海外メーカーの安めのロッドには、…

ミッチェル 408  スパイラルべべルギア

ミッチェル408は、フランスのミッチェル社から発売されていた、小型スピニングリールです。この70年代のものは、現代の日本でも愛用者が多いモデルです。その人気の理由は、どこにあるのでしょうか。 スパイラルべべルギア 70年代のミッチェル408には、スパ…

モンゴルには森が乏しいのに、なぜ川には魚が豊富に生息しているのか。

川に魚が豊富に生息するためには、豊かな森が必要だと思う。 簡単に説明すると、森の栄養分が川に流れ出し、プランクトンが増え、プランクトンを食べる生き物が増え、それを食べる小魚が増え、小魚を食べる大魚が増えるといった仕組みである。 それなのに、…

アブ カーディナル57

カーディナル 57は、1980年代初頭にアブ社から発売された、スウェーデン製の大型スピニングリールです。 一応、カーディナルです。 カーディナルシリーズ初のアウトスプールスピニングで、見た目はインスプール時代と大きく変わっていますが、カーディナルら…

ひなびた温泉街の釣り風景。

その港には、釣り禁止の看板の前で、堂々とサビキ釣りをしているオヤジがいた。どこに住んで居ても、どこを旅して居ても、やはり釣り人と釣果は気になるので、しばらく足を止めて観察する。裾の破けた紺色の長ズボンを引きずりながら、オヤジは熱心に誘いを…

釣った魚は必ず縮む⁈

釣りというものは、終わりのない焦燥感との闘いであるようだ。 脚がガタガタと震えるほどの釣果を上げて、ルンルンと鼻歌を唄いながら、飛行機なり車なりに乗って、すさんだ日常の待つ家に帰ってくる。 心地よい疲れの中で、もう長いこと忘れていたほど深く…

カメラのレンズを変えると、魚はデカく見えるか。

釣った魚を、少しでも大きく見せたいのは、釣り人として当然の心理です。魚を手で持つ時には、できるだけ身体から離して、遠近感を強調して、魚を大きくみせたりしますね。魚とタックルを置いて撮る時に、カメラのレンズの画角を変えれば、遠近感を強調でき…

ミッチェル 758

ミッチェル758は、7番ライン用の中型サイズのフライリールです。このリールは、70年代後半フランス製造のものかと思われます。 個性的なボディカラー。 この独特なブルーのボディカラーは、スピニングリールでは、「スカイブルー」と呼ばれている時代のもの…

半だごてを使用した、フライラインの溶着ループの作り方。

最近のフライラインの端には、あらかじめ溶着ループが着いていることが多いす。しかし、ループのない安物や古い物を使う時、シンクティップを自作する時などに、半だごてを使用すると、簡単に溶着ループを作ることができ、とても便利です。 準備するもの。 …

釣り初体験の女子と釣りに行く時、どうするべきか。

釣りを長年していると、ごく稀に釣りに興味を持ってくれる人が、知り合いの中に居たりするものです。それが女子だったりした時、どうしたら良いのか、私の僅かな体験から考えてみました。 どう釣りに誘うのか? 基本的に釣りなんて、興味のない人には、なに…

ミッチェル 310UL

ミッチェル310ULは、90年代に発売されたミッチェルのインスプールリールの最小モデルです。 308のボディを使用。 最小モデルの310ULですが、ボディはそれまで一番小さいサイズであった308と、共通のものが使われています。しかし、ローターは、308より小さい…

ザ・ダイソー 偏光サングラス

釣りに絶対に欠かせなくもないけれど、あった方が便利で安全な偏光サングラス。釣り専用の物は、何万円もすることも珍しくないですが、今回なんと100円ショップのザ・ダイソーで発見したので、ちょっと紹介してみたいと思います。 108円。安心のメイドインチ…

青空とパイク 後編

かなり歯が鋭い魚を釣るのだけれど、僕はワイヤーリーダーを持っていなかったから、スナップをいくつか連結して、ラインの結び目からルアーのアイまでの距離をとることにした。 ルアーは、さっきの釣りキチ兄さんも持っていた、ニルズマスターのインビジブル…

青空とパイク 前編

無数の魚の歯跡だらけになった、ラパラのフラットラップを、部屋の天井に向けてかざしてみる。 わずか2時間ほどで、この状態になった日の、どこまでも深く広い青空は、今はもう見えなくて、記憶の中のどこか隅っこに隠れつつある。 このルアーの傷をじっと…

レノック 残念な魚

レノック(コクチマス)という魚が、モンゴルの川に居る。ロシアや中国や朝鮮半島にも生息していて、ユーラシア大陸の東側に広く分布しているらしい。 茶色いボディに黒い斑点を持ち、ちょっとブラウントラウトっぽいような、タイメンっぽいような模様をしてい…

サハリンのイトウ釣り

イトウ釣りに興味のある方は、当然ご存知だと思うが、イトウは日本にだけ生息しているわけではない。今回は、サハリンでの釣りの可能性について考えてみた。 イトウの生息域は、北海道、南千島、サハリン、シベリア東部となっている。 この中で、北海道以外…

PENN スピンフィッシャー 650SSm

PENNは、アメリカのフィラデルフィアに移住したドイツ人のオットー・ヘンツェが、1932年に設立したリールメーカーです。この人が大物志向の釣り人だったらしく、頑丈なリールを作るメーカーを目指していたようです。 現在では、ピュアフィッシングの傘下に入…

オールドリールと相互理解。

海外に釣りに行くと、出会った釣り人がシマノやダイワのリールを嬉しそうに、また少し誇らしげに、日本人の僕に見せてくることがある。どうも海外では、シマノやダイワのタックルというものは最高品質の一級品であり、それを使っていることが、一種のステー…

ミッチェル 300

ミッチェル 300は、フランスのリールメーカー「mitchell」から1948年に発売され、2001年まで製造され続けた、スピニングリール界のレジェンドと呼んでも良い超長寿リールです。これだけ長い期間製造され続けたのは、このリールが魚を釣るための基本的な機能…

「fimoがつぶれそうらしい」

「fimoがヤバイらしい」「fimoがなくなりそうらしい」などという話題が、よく耳に入ってくるが、そもそもfimoというものが一体何なのかを、私は知りません。今回は、fimoが何なのかを調べてみるのと同時に、今後の日本の釣り業界の希望的観測をしてみようと…

忠さんのスプーン バイト

ストーリーのあるルアーが好きだ。会社で「開発」という言葉が似合う最近のルアーよりも、人が手を使い試行錯誤をして生み出し、その人の人生が詰まっているようなルアーを使いたいと思う。釣りとは、本来そういったとても心情的なものだと思う。 例えば、ラ…

「釣りは、準備をしている時が一番楽しい」

「釣りは、準備をしている時が一番楽しい」などと、言われることがある。「分かる、分かる」と頷く人も、多いのではないだろうか。この表現には、少しの自虐的な意味合いと、寂しさとやるせなさが詰まっていて、なんとも上手く釣り人の心情を表している。ここで…

オールドスピニングリールのストッパーのカリカリ音対策

スピニングリールの逆転ストッパーがサイレントになったのは、1980年代からでしょうか。それ以前の古いリールは、逆転ストッパーをオンにして巻くと、カリカリ、カチカチと音がします。今回は、この音にどう対処したらいいか、考えてみたいと思います。 昔は…

釣りの帰り道。

二週間ぶりに山を下りて、バスと電車をを乗り継ぎ、それから40分ほど汗をかきながら坂道を登ると、久しぶりにベッドのある寝場所に辿り着いた。モンゴル風の質素な観光施設なのだが、素泊まりでゲルを安く宿泊に貸し出していた。その年の春は、モンゴルに…

アブ カーディナル 66

アブ社はスウェーデンの会社で、堅実なものづくりで、かつては名品リールをいくつも世に送り出してきました。80年代には、アブ・ガルシアと社名を変更、現在ではアメリカのピュアフィッシングの傘下にあります。カーディナル66は、そんなアブ社が1965年から…

アブ オールドリールの巻き取り速度 (カーディナル、アンバサダー等)

オールドリールをあまり使用したことがない人が使った時に一番戸惑うのは、巻き取り速度の違いではないでしょうか。現代のリールよりギア比が低いものが多く、釣りの調子が狂ってしまうこともあります。 しかし、巻き取り速度を把握していれば、それを意識し…

アブ カーディナル44

アブ社はスウェーデンの会社であり、堅実なものづくりで、かつては名品リールをいくつも世に送り出してきました。80年代には、アブ・ガルシアと社名を変更。現在では、アメリカのピュアフィッシングの傘下にあります。カーディナル44は、そんなアブ社が1969…

人生で一番魚を釣った場所。

人生で一番たくさんの魚を釣った場所はどこか?少し考えてみることにした。 おそらく一番多くの数の魚を釣った場所は、「とびだせ どうぶつの森」だろう。僕は、ゲームを基本的にはしないのだが、当時仲の良かった女の子が、熱心にこのゲームに打ち込んでい…

日本人の釣りは伊達じゃない??

ある年、ある場所。6月の夕方のこと。「日本人はどうだった?」 毎日、キャンプの運営を取り仕切っているモンゴル人のおじさんが、一日の釣りを終えて帰ってきたガイドにそう聞いて、僕の釣果を確認する。 他のヨーロッパの人々にはあまり釣れず、僕が釣れ…

salsa サイダー

彼女は現れなかった。空がぼんやり明るんできても。 「駅の近くの赤い橋のところで。夕方の6時頃に」そう約束したのは、おとといの夜。 走行距離17万キロオーバーの、車体を軋ませて走る銀色の軽自動車を、深紅の橋のたもとに停めて、彼女がよろよろと歩いて…