釣った魚を、少しでも大きく見せたいのは、釣り人として当然の心理です。
魚を手で持つ時には、できるだけ身体から離して、遠近感を強調して、魚を大きくみせたりしますね。
魚とタックルを置いて撮る時に、カメラのレンズの画角を変えれば、遠近感を強調できて大きく見えるのではないかと思い、実験をしてみました。
レンズと画角。
カメラのレンズには、それぞれ焦点距離というものがあります。
この焦点距離が短いほど、写る範囲が広くなります。これを画角が広い(広角)と言います。
逆に焦点距離が長いほど、写る範囲が狭くなります。これを画角が狭い(狭角)と言います。
レンズが広角なほど、広い範囲が写るため、近くのものと遠くのものでは写る大きさが変わります。
遠近感が強調され、近くのものは大きく、遠くのものは小さく写るというわけです。
ですから、広角のレンズで、魚に寄って撮れば、遠近感が強調されて、魚が大きく見えるような気がします。
私は、そんなに豊富に機材を持っているわけではないので、出来る範囲で実験してみました。
焦点距離50mmのレンズ。
まずは、35mm換算50mmのレンズです。家には魚が泳いでいないので、猫の枕で代用してみました。猫の大きさは、40センチ程度です。
この焦点距離は、標準レンズと呼ばれていて、広角でも狭角でもない中間的なものです。この写真を基準にすることにして、次のレンズを見てみましょう。
焦点距離35mmのレンズ。
35mm換算35mmの焦点距離のレンズです。この数字から、広角レンズと言えるくらいのものです。
50mmの時よりも、写る範囲がやや広がり、リールとロッドが写りこんでいます。リールがやや小さく見え、猫が大きく見えなくもないです。微妙な感じですね。
焦点距離17mmのレンズ。
50mmから35mmでは、微妙な変化だったので、さらにレンズを広角にしてみます。
しかし、私はそのようなレンズを持っていないので、35mmのレンズに、焦点距離を0.5倍にするワイドコンバージョンというものを装着してみました。
レンズの正式な対応品ではないので、四隅にケラレという黒いものが出ていますが、より広角にした時の感覚は掴めると思います。
35mmの時よりも、リールが明らかに小さく、猫が大きく見えて、迫力のある写真になっていると思います。
もう一度、三枚の写真を、見比べるために並べてみたいと思います。
どちらの写真が良いかは置いておいて、より猫(魚)が大きく見えて、迫力があるのは、広角のレンズにした時のようです。
以前、とても画角の広い魚眼レンズで、釣った魚の写真を撮っているブログを見かけたことがあります。
物凄く魚がでかく見えて「いいなぁ」と思う反面、「ちょっとやり過ぎでセコいなぁ」、と思ってしまいました。
しかし、こうして比べてみると、どんどん広角のレンズに向かいエスカレートしていく気持ちが、分からなくもありませんね。