釣りにゃんだろう

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アブ カーディナル57

カーディナル 57は、1980年代初頭にアブ社から発売された、スウェーデン製の大型スピニングリールです。

一応、カーディナルです。f:id:nyandaro:20180517171111j:plain

カーディナルシリーズ初のアウトスプールスピニングで、見た目はインスプール時代と大きく変わっていますが、カーディナルらしさは若干残っています。

その例としては、リアドラグであることや、確実なフェザリングを可能にするローターブレーキが採用されていることがあります。ベールスプリングも、インスプール時代と同じように両側に入っていて安心です。機能とは無関係ですが、スウェーデン王室の紋章も入っています。


少しやりすぎたか。

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しかし、開発時に気合いが入りすぎたのか、以前のカーディナルよりも複雑な構造となっていてボディは無駄にでかくなり、気合いが空回りしているような気もします。

私は、でかいリールででかい魚を釣りたいので、57という一番大きなモデルを買ったのですが、ボディがデカイわりにはスプール径は小さくなんだか期待外れでした。

サイレントストッパーであることは良い部分ですが、実際に釣りをする実用品として考えれば、インスプール時代の方が優れていたと言っても良いのかもしれません。

とは言え、現代のリールとは違う独特のルックスは、今ではカッコよく見えたりもします。がっちり頑丈に作ってあるので、タフな釣りにも耐えそうです。
ゴミ同然の価格で売られていたりもするので、買っても損はないものだと思います。

 

弱点が一つ。

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ただ一つ弱点があるとすれば、このシリーズのリールに長期間ラインを巻いたままにすると、樹脂製のスプールが割れるらしいという話があることです。

確かに最小サイズのカーディナル52などは、スプールが割れた話がチラホラ見受けられます。
しかし、このリールはラインが巻かれたままでしたが大丈夫でしたし、今のところ異変はありません。

もしかしたら、52などの小型モデルとはスプールの材質が違うのかもしれませんし、そもそも大きなサイズは丈夫なのかもしれません。
いずれにしても確かなことは言えないので、替えスプールを準備するか、いつか壊れるかもと覚悟は持っておいた方が良いのかもしれません。


しかし、そんなに神経質になることもないでしょう。
ちょっとくらい弱点があっても、あまり細かいことは気にせずに使えば、デカくて重たい古いリールでもちゃんと魚は釣れるのですから。