カーディナルなどのインスプールのオールドスピニングリールはコアな人気があり、古いものにも関わらずそれなりに使っている人がいるようです。
そういった人達の中には、何かと凝り性な人も居るらしく、「カスタム」などといって部品を交換したり、改造したりする人もいます。
そういったリールの画像などをウェブで見かけることがよくありますが、時折「えー」と引いてしまうような改造をしているものを見かけることがあります。
そんな物の代表として、ローターに穴を開けたものがあります。
インスプールリールのローターに穴を開けると。
インスプールリールのローターに穴開けるとどうなるか、ちょっと考えてみましょう。
インスプールリールのスプールには、スカートと呼ばれる部分がなくとても短いものです。
これはローターにシャフトとの接続部が隠れるため、スプールで隠す必要がないからでしょう。
しかし、そのローターに穴を開けてしまうと、スプールが上部に上がってしまった状態では、シャフトが外部から剥出しに近い状態になります。
ローターに穴が開いていれば、この部分に、水やホコリやゴミが入り汚れやすくなりますし、場合によってはそれらが奥に入り込み、シャフトやベアリングを傷めることになるかもしれません。
ローターに穴を開けるという行為は、水筒の蓋に穴を開けまくっているような状態に近いものなのです。
これは、どう考えてみても、機械的には良いことではないはずです。
こんなことをして、良いことがあるはずがありません。
ローター以外にもやたらリールに穴を開けたがる人がいますが、正常なリールの機能を考えれば、やらない方が良いようなことばかりです。
おそらく本人たちとしては軽量化するために開けているのでしょうが、リールを軽くする以前に、自分の頭の中身が軽かったのかもしれませんね。
そもそもカーディナルなどのインスプールリールって、そんなに重いものでしょうか?
こういった改造が行われているのは、ほとんどが33や3の小型モデルでしょうし、重さが気になるほどのものではないはずです。
そんなにリールの重量にこだわるのなら、オールドリールを使う必要はないのではないでしょうか。
オールドリールをやたら軽量化したがる人は、頭の中身が軽いというのは、あながち間違いではないと思うのですが、いかがなものでしょうか。