何かと話題の新型コロナウィルスというやつですが、これが現在一番流行っているのはアメリカのようです。
そんなアメリカでは、密室内で感染しやすいとされるウィルスが広まったせいか、釣りなどのアウトドアレジャーが大流行しているそうです。
湖や川などには、釣りやプレジャーボートで遊ぶ人が押し掛け、オープンしているキャンプ場は連日満員状態。
ボートを買う人が増え、ボート販売店にはすでに売る船がなくなり、中古ボートの相場も値上がり。
ルアーなどの釣り具も、物によっては品薄状態になっているようです。
ここまでくると、屋外なら何をしてもいいのか?と疑問に思わざるを得ませんが、あれだけ大きい国にはちょっとブームになるだけで、ボートや釣り具が品薄になるほどの購買力があるということなのですね。
一方で日本ではどうでしょうか。
日本でもちょっとアウトドアブームがきているようで、キャンプ用品などは人気のある物では品薄になっているという話を聞きます。
しかし、ボートを買いたいけど買えないなんて話は聞きませんし、釣り具屋さんのルアーの棚がスカスカになっているなんてことはありません。
私の周りの釣りをしていなかった知人達が、釣りを始めたいと言い出したりしているくらいですから、ちょっとは釣りをする人が増えている気もしますが、それでもアメリカほど爆発的に釣り具が売れるだけのアウトドア人口や購買力は、日本にはないということなのでしょう。
このように考えてみると、やはり日本の釣り具市場というものは小さく、あまり未来がないものなのかもしれません。
今後、日本は人口が減っていきますし、ますます釣りができないほどの高齢者が増えてきますから、今以上に釣り具が売れるようになることは、まずあり得ないわけです。
アメリカでは、大ビジネスチャンスになっているのに、日本ではあまり変化がないという現状から考えてみれば、今後はさらに下火になっていくということでしょう。
こう考えてみれば、今後は日本の釣り具会社は、海外での販売力があるメーカーしか生き残れない時代がくるのかもしれません。
すでに、国内でしか売れないジャンルや小規模な釣り具メーカーは、値段を上げて高級化し、熱心なごく一部の信者的なファンに売ることで生き残ろうとしているような気配がありますが、この方法だっていつまで持つか分かったものではありません。
ですから、もしあなたがダイワやシマノ以外の国内メーカーのもので、とても好きなロッドなどがあるなら、今のうちに買っておいた方が良いのかもしれません。
会社が潰れてしまうと、急にレアなものに変わり、一時的にプレミア価格がつき高くなってしまうかもしれないからです。
まあ、物の価値は値段で決まるわけではありませんから、それがあなたにとって本当に必要で良い物だと思えるということが大前提であるとは思いますが、どうしても必要な物なら定価で買えなくなる前に買っておくというのも、一つの選択肢としてはありだと思います。