何年か前に、春先に北海道の川で釣りをしていたら、ヤバイものと遭遇したという話を聞いたことがあります。
川沿いの細い未舗装の道を車で走っていると、道を塞ぐように車が停まっていたそうです。
先に進めないので困っていると、車の持ち主らしき人々が現れて、そのリーダー格らしき人物が、「こんな風に停めたら迷惑になるだろう!バカヤロウ!」と運転を担当しているらしき若者を叱り飛ばし、さらに「ご迷惑をおかけして申し訳ない」と律儀に謝ってきたとのことです。
これは、もう完全に堅気の人々ではありませんよね。
そんな人々が川で何をしているのかというと、どうも季節や場所から察するにサクラマスを密漁しているのではないかとのことでした。
いわゆるシノギというやつでしょうか。
もちろん、ただ釣りが大好きなその筋の方々で、健全にニジマスなんかを狙って釣りをしていたという可能性もありますが、どう考えても怪しいことをしているとしか思えません。
礼儀正しい人達だったから良かったですが、あまり川でこのような人達には出会いたくありませんし、下手に何かしている現場を目撃してしまうのも困ってしまいますよね。
他にも、北海道の川にはサケを密漁する人達がいますし、海ではナマコなんかを密漁する人達がいます。
こういったことを真っ昼間にやる人は少ないでしょうが、釣りをしている限りは、そういった集団と遭遇する可能性はあるのだと思います。
決して良いことではありませんが、この無法地帯ぶりがちょっと面白いと思ってしまうのは私だけでしょうか。
まあ、他人事だからそう思えるだけで、実際にそんな現場に遭遇したら、ビビってしまうかもしれませんけどね。