川や湖には魚を保護するのために、禁漁区が設定されていることがあります。
周年禁漁だったり期間が限られていたりとその形式は様々ですが、基本的には魚の産卵場所となる上流部や支流に設けられていることが多いです。
当然、こういった場所で釣りをすることは密漁なわけで、そんなことをする釣り人は滅多にいないだろうと思われるかもしれません。
しかし、実際にはこういった場所でも平気な顔をして釣りをする人は、結構存在しているようです。
私は、「明らかに釣りでしょ」というような車が、禁漁区のある林道に入って行くのを見かけたことがありますし、「あそこ釣れるよ。行ってごらん」などと自慢げに禁漁区での釣りを奨めてくるオジサンに会ったこともあります。
それから、禁漁区で親子で釣りをした様子を堂々とYouTubeに上げていた人なんかが居たことも知っています。
ですから、釣り人みんながみんな、こんなことをしているわけではないでしょうが、禁漁区で釣りをする人が存在することは確かなようです。
こういった人達に共通するのは、どうやら「自分達が悪いことをしている」という罪の意識がゼロなような点です。
「何が悪いんだ?俺が法律だ」とばかりに堂々としていることが多いですし、決まりを守らないことを何とも思っていないのでしょう。
最低限の常識のある釣り人である我々は、禁漁区で釣りをするような人を見ると「コソコソと悪い釣りをして、何が楽しいのだろうか?」と思ってしまいますが、そもそも悪いことをしている意識がないようですから、うしろめたさを微塵も感じることもなく、ただただ楽しく釣りをしているだけなのではないでしょうか。
考えてみれば、世の中には犯罪を犯す人は確実に一定数存在していて、その種の人達もあまり悪いことをしているとは思ってもいないようです。
禁漁区で釣りをする人も、このタイプの人間ようですから、常識が全く通じない根っからの犯罪者体質なのでしょう。
そんな人達が、立て札や口頭での注意なんかで密漁をやめるはずはないでしょうから、本気で禁漁区での釣りをやめさせるには、捕まえるしか方法はないと思います。