多彩な音楽を気軽に聞ける時代になりましたね。
ちょっと昔には、なにかの楽曲をフルで聞こうと思ったら、CDを買うしか方法がなかったわけですが、今はいつでもYouTubeやダウンロードサービスやサブスクを利用すれば、いつでも簡単にあらゆる曲が聞けるわけです。
音楽で商売をする人達の中には、以前より儲からなくなって困った人もいるかもしれませんが、聞いている側の人間には、とても良い時代になったと思います。
釣りなんかに行っても、スマホを持っていれば「なんだかあの曲が聞きたいな」と急に思っても、簡単に聞くことができるわけで、音楽生活が豊かになったと言えるのではないでしょうか。
そんな中で、私が最近よく釣りの帰り道に車の中で聴いている曲が、2曲あります。
Atlantic starrの『Along the way』とLeo sayerの『More than I can say』という2曲です。
「なんのこっちゃ?」と思う人がほとんどでしょうが、釣り人なら是非一度聴いてみてください。
「あー、あの曲か」と、気づく人も少なくないかもしれません。
これらの曲は、90年代に放送されていた上州屋提供の釣り番組「千夜釣行」のエンディング曲でした。
千夜釣行は、番組内で使われているタックルが上州屋ブランドのものだったり、あまり派手に魚が釣れなかったので、釣り好きの人達からは「ネタ番組」的な扱いを受けていたようですが、その映像と音楽はなかなか雰囲気があって、当時の番組としてはお洒落だったと思います。
そして、その番組の最後に流れていたのが、この2曲で、いつも夕焼けなどの美しい釣り場の景色の映像などのバックに流れていて、子供だった私には結構感動的に感じられたものでした。
そんな曲を、今になって釣りの帰り道に聴いていると、自分の釣りも雰囲気があって、感動的なような気がしてこないでもありません。
それに、千夜釣行は魚があまり釣れないことが多かったですから、ろくに釣れなかった帰り道にも妙にマッチして、釣れなくてもOKだったような気さえしてきてしまいます。
こんな気持ちになるのは、私の年齢に近い一部の世代の人だけかもしれませんが、そんな「千夜釣行世代」の人達には、釣りの帰り道にこの2曲を聴くことは、超お薦めです。
何でもないような自分の釣りも、渋いナレーションが聞こえてくるような、お洒落なものに感じてくるかもしれませんよ。