釣りにゃんだろう

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佐々木健介がサクラマス釣りをする、『釣りびと万歳』を見て。

『釣りびと万歳』というNHKのテレビ番組があります。
この番組は、ちょっと釣りをかじった程度の芸能人・著名人などが釣りに行き、現地の名人などに教わりながら、その土地の名物というような魚を釣ることを目指す内容です。

このような内容ですから、あまり釣りをしない人にも分かるような易しい番組となっていて、その釣り自体もビギナーズラック狙いというような、ちょっと異色の釣り番組です。

そんな番組で、「それやっちゃうのか」というような回があったので、私は普段はこの番組を滅多に見ることがないのですが、ちょっと見てみることにしました。


米代川のルアーでのサクラマス釣り。

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「それやっちゃうのか」とは、なんと米代川のルアーでのサクラマス釣りです。

この本州の川でのサクラマス釣りというものは、あらゆる釣りの中でも、かなり釣れる確率が低いものなのではないでしょうか。
それを釣り初心者にやらせてしまうのですから、やはりビギナーズラックに頼った番組作りがテーマなのかもしれません。

以前、NHKの釣り番組でフライでサクラマスを狙うという、これまた無謀な番組があった気がしますが、その時の釣り人は、ちゃんとフライフィッシグが趣味で日頃からやっている人でした。

しかし、この番組は初心者・素人が釣りをする番組で、今回はプロレスラーの佐々木健介氏が挑戦していました。

佐々木健介氏は、最近家族でちょっとアジ釣りをする程度の釣り歴とのことでしたが、一体どうなることでしょうか。


もうちょっと、ちゃんと教えてやれよ。

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さて、そんな佐々木健介氏が、おそらく生まれて始めてであろう川にウェーディングをしてルアーを投げるということを開始しました。

案の定、ロッドの持ち方も滅茶苦茶で、うまくルアーを投げられません。

今回、釣りを教えるのは、地元のサクラマス協議会だかの会長さんなのですが、うまく投げられなくても、誉めて伸ばすタイプの声かけで、なんとか佐々木健介氏も釣りにはなるようになってきました。

しかし、そのキャストが完全な自己流で、ロッドを正しく持てていないので、投げる前のラインピックアップがやり辛そうで、大変不便そうです。
また、バックスウィングした時に一回完全に動きを止めているので、ロッドの反発力を生かして投げられていません。

完全に自己流でもそれなり投げられて釣りになってしまうのは、さすがスポーツ選手だと思うのですが、それだけに非常に惜しくてなりません。

 

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ロッドを正しく持つこと、ロッドを前から後ろに振りまた前に振る動作を、一連の動きですること、この2点さえ直せば、格段に佐々木さんの釣りは上達し釣り易くなるはずです。

それなのに、この会長さんはこのたった二言をアドバイスしなかったのでしょうか。

釣りをしている人なら、変なキャスト方法が気になって仕方がないと思うのですが。
それともアドバイスされた佐々木さんが、無視して釣りをしていたのでしょうか。
いずれにしても、最後まで不便そうにリールとロッドを扱う佐々木さんの姿が、不思議でなりませんでした。


釣果はともかく。

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そんなキャストのせいではないでしょうが、やはり佐々木さんにサクラマスは釣れませんでした。
まあ、釣れる時は変なキャストでも釣れるでしょうし、スポーツ選手は「持っている」人が多いと思うので、ちょっとは期待してしまったのですが。

釣れなかったことは想定内だったのですが、私がこの番組を見て驚いたのは、地元の釣り人達の格好です。

なんとかサクラマスの釣れるシーンを撮るためか、会長さんの知り合いのような「なんとか爆釣会」という勇ましい名前の会の人達がぞろぞろと出てきて、釣りに加勢する場面がありました。

そんな会があって、つるんで釣りをしている人達がいるのにも驚きましたが、私が一番驚いたのは、その人達の服装です。
ほとんどの人が、ベストを着てキャップを被りサングラスをかけているという、釣り雑誌に出てくる人と同じような、正直ダサくて恥ずかしいような格好をしています。

サクラマスを釣る人は、本当にこういう格好をしているのか…と衝撃を受けて、佐々木さんのキャストの仕方など、もうどうでもよく思えるほどでした。

私は、本州の川でサクラマス釣りをしたことがないのですが、そんなにあの不審者ルックで釣りをしている人が多いのでしょうか。
どうしても気になって仕方がありませんでした。