サンテレビと言う兵庫県のテレビ局がありますが、異様に釣り番組が充実しています。
ビッグフィッシングなど長寿番組も多く、関西では「釣りと言ったらサンテレビ」くらいの認識をされていると言っても過言ではないかもしれません。
そんなサンテレビ製作の「四季の釣り」という釣り番組を、私は釣りをしない若者と毎週見る機会がたまにあるのですが、釣り番組には珍しく、釣りをしない彼が結構面白がって見ていたのです。
四季の釣りとは。
四季の釣りとは、司会進行役の伊丹章さんという人と釣具メーカーや釣具屋の店員などが釣りをするという内容の、一見すると普通の釣り番組です。
しかし、この番組が他の釣り番組とちょっと違うところは、もの凄い勢いで物の宣伝をしまくってくるのです。
魚が掛かればすぐにロッドの名前を言いますし、魚が釣れればすぐにルアーなどの名前を言います。
伊丹さんが流れるように商品名をトークに挟みまくってくる様子は、もう通販番組のようです。
しかも、商品名を言う度にブツ撮りされた商品の映像と商品名が挿入されるのです。
あまりに何度も商品名を聞かされ、商品の映像を見させられるので、もうサブリミナル効果があるのではないかと疑ってしまうほどです。
釣りのテレビ番組は、釣りの魅力を伝えるふりをして、何だかんだ言って「結局道具の宣伝かよ」というような中途半端な姿勢のものが多い気がします。
しかし、四季の釣りは違います。
これでもかと商品をアピールしまくるのです。
ここまであからさまだと清々しささえ感じますし、全くいやらしさはありません。
また、流れるように商品名をぶっこみまくるトークは、釣りをしない人にさえ面白く感じるらしく、一緒に見ていた若者は「またこの映像かよ、名前を覚えちゃったよ」と笑いながら毎週見ているほどでした。
私は、テレビの釣り番組というものが、あまり好きではないのですが、ここまで商品の宣伝を徹底的にする清い姿勢だと、ちょっと好感を持ってしまいます。
また、この番組で紹介されるのメジャークラフトなどの比較的安価な釣り具ばかりです。
一部の釣り人しか買えないような高級な釣り具ばかり使って釣りをする、トップメーカー提供の釣り番組よりも、視聴者にとってはずっとリアルなものでしょう。
お小遣いで釣り具を買うような子供達にも、楽しく見られるはずです。
このような点で、四季の釣りはちょっと異質で貴重な釣り番組だと思います。
