今時、スプーンにトレブルフックを使用する人は、あまりいないのではないでしょうか。
ほとんどの釣り人が、シングルフックを使用していることかと思います。
この時に問題になってくるのが、シングルフックの向きをどのようにするべきかというものです。
上向き?下向き?
スプーンにシングルフックを装着する時には、二つの向きがあります。
スプーン用のフックはアイが横向きのものですから、フックのポイントがスプーンの裏側を向く向きと、表面を向く向きの二つが考えられます。
これをスプーンが泳ぐ状態の時から見て、前者を下向き、後者を上向きと呼びます。
どちらが良いのか。
スプーンの神様、常見忠さんは、下向きの方がバランスのよい泳ぎをすると、著書の中に記しています。
また、魚は下から反転しながらルアーを喰うから、下向きの方がフッキングが良いと、アラスカのガイドが言っていたとも書いています。
それから、当然下向きの方が根掛かりは増えるとも書いてありました。
私は、実際にフックの向きを何度も変えて試したことはないので、これらのことの全てが正しいことかは分からないのですが、どれも理にかなっていることではあると思います。
ですから、基本的にはスプーンはバランス良く泳いだ方が良い気がしますし、フッキングも良い方が良いので、ほとんどの場合では下向きにセットしています。
そして、スプーンを川底で転がすような釣りの時だけ、上向きにセットしています。
上向きでも…
とは言え、釣り場で針先が曲がってしまったフックを交換する時などに、ついつい上向きにフックをセットしてしまうこともあります。
そして、面倒くさいので、そのままキャストしてしまうなんてこともあるのですが、それで魚が釣れなくなったり、釣果に差を感じることはあまりありません。
ですから、理論上ではフックの向きで違いはあるはずですが、実際にはそこまで大きな差はないものなのかもしれません。
よって、どちらでも自分の好きな向きに付けてしまっても問題ないのかもしれませんが、私は常見忠さんを信じているので、前述のようにこれからも使い分けたいと思っています。