先日、朝食を食べながらテレビをつけたら釣り番組をやっていて、スルメイカか何かを釣っていました。
そして、画面右上には行われている釣法が表示されていました。
「イカメタルで攻略」
「イカメタルって(笑)」
私はあまりの酷いネーミングセンスに、朝食を吹き出しそうになりました。
私の頭の中には、イカのコスチュームを着たいかつい男達が、どかどかとヘビメタを演奏する姿が浮かんできて、午前中一杯はそのイメージが消えることはありませんでした。
考えてみれば、イカメタルに限らず、釣り業界のカタカナの造語というものは、あまりに酷くセンスのないものばかりです。
一体どうなっているのでしょうか?
常軌を逸したネーミングの数々。
近年流行りのエギングなんかも、かなりダサくて酷いものですし、サーベリングなんてふざけているとしか思えないネーミングです。
プロアングラーなんて言葉も、絶望的にダサいです。
こういったことは、近年になって目立つようになってきた気がしますが、結構前からおかしいことはあった気がします。
例えば、昔からフライマン、ルアーマンなどという言葉がありますが、正直めちゃくちゃダサくて恥ずかしい名前じゃないでしょうか?
私は、絶対にこんな風には呼ばれたくないですし、できる限り使わないように気をつけています。
それから、トラウトばかり追い求める人を、ちょっと前はトラウティスト(そういう雑誌もあったような)と呼んでいましたが、これもなかなか酷いセンスです。
以前、人から聞いた話ですが、自分のことを「私はトラウティスト」と言っている人が居たそうで、その人は、影ではかなり笑いものにされていたそうです。
人のことを影で笑いものにするなんて、あまり良くないことだと思いますが、自分のことトラウティストとか言っちゃったら、まあちょっと仕方がないのかもしれませんね。
どうしてこうなった?
このようにして考えてみると、過去から現在まで、あらゆるジャンルの釣りの世界で、センスのないネーミングが繰り返されてきていることが分かります。
これは、一体どうしてなのでしょうか?
基本的には、世間一般の感覚やセンスと、釣り業界・釣り人の感覚やセンスが、大きく解離しているからではないでしょうか?
釣りをしない人々が普通に考えたら、カッコ悪かったり恥ずかしいと思うような名前を、釣り人達は平気で受け入れてしまう感覚を持っているのでしょう。
これには、釣りという趣味の性格がよく現れているのかもしれません。
釣りは、わりとメジャーな趣味ではあるものの、それに打ち込んでいる人々は、やはり世間からは少し外れた変わり者なのかもしれません。
世間一般から外れたり、世の中に上手く馴染めないような人々が、世の中の喧騒から離れて楽しんでいるのが釣りというものなのではないでしょうか。
そういった人々が行う趣味なのですから、釣り人が一般的なセンスを持っていないとしても不思議なことではありません。
その結果、釣りをしない人々からしたら、失笑を買うような造語が次々と生まれ続けてきたのではないでしょうか。
このように考えてみると、今後もちょっとヘンテコなカタカナの造語は、釣りの世界では生み出され続けることが予想されます。
次はどんな爆笑ワードが生まれるか、楽しみにしてみるのも良いのかもしれませんね。