忠さんのスプーンのバイトは、オリジナルは13グラムのものでしたが、現在ではあらゆる重さのものが発売されています。
形状や厚さも重さによって違うことがあり、最早バイトという一種類のスプーンと呼んで良いのか分からないような状態です。
そんな、バリエーション豊かなバイトの中で、私がお薦めしたいものとして、3.3グラムと5.5グラムのモデルがあります。
小型スプーンの傑作、バイト3.3グラム 5.5グラム。
バイトの3.3グラムと5.5グラムは、同じサイズの厚さ違いです。
全長は3㎝ほどとなっています。
コンパクトで厚めの設計なので、キャストが大変しやすいです。
流水止水問わず確実に泳ぎ、浮き上がりにくく、何故かよく分かりませんが、大小問わず魚が大変よく釣れます。
私は、ヤマメ、アメマス、ニジマス、イトウと、10㎝~90㎝以上の魚を、このルアーで釣ったことがあります。
川でも湖でも、小さめのスプーンを使う時は、迷わずこのルアーを投げていますが、期待を裏切られたことはほとんどありません。
小さなスプーンですので、もちろんウルトラライト~ライトクラスのタックルで使用するのが、一番適した使用方法でしょう。
しかし、コンパクトな設計だからか、もっとヘビーなタックルでも、軽量ながら比較的キャストしやすくなっています。
ですから、ヘビーなタックルを使っていて、小さなルアーを使いたくなった時に、とても便利です。
ヘビーなタックルを使用している時に、ターゲットが鮭稚魚やウグイの稚魚などの小さな魚ばかり食べているという状況に遭遇することは、珍しいことではありません。
そういった時に、このルアーを投げれば一発なんてことも、よくあることなのです。
バイトのこのサイズがいつ頃から存在するのか、私は知りませんが、それほど長い歴史のあるものではないと思います。
歴史の古いオリジナルのバイトなどと比べると、忠さんのスプーンという気があまりしない物です。
しかし、その釣れっぷりはオリジナルに負けないくらい凄まじく、忠さんのスプーンの名に恥じない逸品となっていると思います。
現代の日本の釣り環境を考えれば、オリジナルのバイトなどよりも、このサイズの物の方が、ずっと使用できる場面は多くなってくるはずです。
忠さんのスプーンをまだ使ったことのない人は、このサイズから使い始めてみるのも良いのではないでしょうか。
意外とミノーなどよりもよく釣れて、びっくりすることになるかもしれませんよ。