私は、時々自分が釣れた魚を抱えた写真を眺めては、結構良い人生だったなと振り返ることがあるのですが、そんな写真の中の自分はいつも同じ顔をして笑っています。
おそらく、心から嬉しい時の表情というものは決まっていて、大きな魚が釣れるといつも同じ顔になってしまうのでしょう。
そんな顔には、誰かと並んで写真を撮った時にはならないようですし、釣りという状況でしか見られない自然な心からの笑顔なのだと思います。

心から笑っている写真というものは、遺影なんかにもぴったりなものでしょう。
今は、どんな写真でもうまいこと加工して遺影にしてもらえるものですが、釣り人なら釣りの時の写真を使わない手はないのではないでしょうか。
これほど心から笑い、満足げな写真というものは、そう簡単に撮れるものではありませんし、そんな笑顔を見れば遺族だって、これだけ笑っているのだから良い人生だったのだろうな安心してくれるものでしょう。
ですから、大きな魚なんかが釣れて素晴らしい笑顔の自分の写真が撮れた時には、「死んだらこれを遺影に使ってくれ」と頼んでおいた方が良いのかもしれません。
まあ、私の場合は、よくよく考えてみると、年齢の順番でいくと私より後に死ぬという家族がいませんから、そんなことを頼むこともできませんし、遺影を作る必要もなさそうなのですが。
ちゃんと自分の葬式をあげるような家族がいるような人なら、是非とも釣りの写真の中から遺影の候補をチョイスしておくべきだと思います。