釣りにゃんだろう

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本来、キャンプは手段であり目的ではない。

去年くらいから、さかんにキャンプブームが終わったなどと言われていますが、私はどうでもよいことだと思いますね。

ブームが終わろうと、やりたい人はやればよいだけの話ですし、「流行ってるからやろう」みたいなタイプの人は、どんな趣味でも長続きしないでしょうし、だいたいが迷惑な人になりがちですから、居ないに越したことはないでしょう。

ですから、本当にキャンプが好きな人達にとっては、ようやく落ち着いて楽しめるいい時代になってきたのではないでしょうか。

 

 

まあ、私はよく行われているようなキャンプ場でのキャンプが楽しいとは、そこまで思いませんけどね。

キャンプというものは、元来は野外で宿泊するための手段だったはずです。

山に登るとか荒野を冒険するとか釣りをするとかの過程で、夜を越すための手段であり、それ自体を楽しむようなものではなかったでしょう。

それが、いつの間にかキャンプすることが目的になり、凝った料理をしたり、様々なことを楽しむことになったようですが、私はイマイチこのようなキャンプには馴染めません。

 

 

一週間以上、狭苦しいテントに寝泊まりし毎日川を下り、寒さをしのぐために焚き火をし、クマが接近すれば犬が吠えて追い払ってくれる。
こんな釣りをするための手段として、仕方なくするようなキャンプをしてしまうと、どうしても野外で寝る必要もないのに、わざわざキャンプ場なんかでキャンプする必要なんてあるのだろうか?と不思議な気持ちになってしまいます。

キャンプ場というものは、人に管理された自然の外なのですし、自然の中に行くというわけでもないでしょうし、なんだかおままごとをしているようにしか見えません。

多少は命の危険があるのが自然というものなのですし、キャンプ場なんてキャンプ地としては、あまりにも物足りない場所ではないでしょうか。

 

 

まあ、世の中にはそんな危険を楽しむ心の余裕がない人が多いから、キャンプ場が繁盛しているのでしょうが、もう少しスリルがあっても良いのではないでしょうか。

それこそ、せっかく最近はあちこちでクマがよく出るのですから、そういった場所でもっとキャンプをできるようにしたって良いと思います。

キャンプというものは、元々は「明日の朝まで無事で居られるかなぁ」とちょっと不安になりながらベストを尽くすものだったはずですし、たまには犠牲者もでるものだったはずです。

キャンプブームが落ち着いてきた今こそ、そんな本格的なキャンプをする人達がもっと増えてきてもよいと思うのですが。