ちょっと前に、中禅寺湖の砥沢周辺にグランピングの施設ができるというニュースがありました。
このニュースには、「もうキャンプブームが下火になってきたのに、今さらグランピング施設なんか作るんかい」という突っ込みの声が寄せられていましたが、釣り人達からは「またポイントが潰れてしまう」という声も上がっていました。
確かに、砥沢周辺は昔から有名ポイントでしたが、近年は遊覧船乗り場ができて釣りができる場所が減ってしまっていました。
これに加えてグランピング施設ができたら、もうあの辺りは釣り場としては終わりと言っても過言ではないでしょう。
立ち入れない場所は増えるでしょうし、少なからず車が入ってくることになるでしょうし、もう以前のように静かにのんびり釣りができる環境ではなくなるのは確実なのではないでしょうか。
まあ、釣り人がどうこう言ったところで計画は変わらないでしょうし、心穏やかに森の中で静かに釣りを楽しむためには、今後はもう少し奥まで歩く必要があるでしょう。
それにしても、あんな所にグランピング施設を作って大丈夫なのかな?と、ちょっと疑問に思うところもあります。
釣り人の皆さんならお分かりいただけると思いますが、夜明け前後のあの周辺はちょっと異常な状態です。
午前3時に入漁券を買い、ヘッドライトを点けた人々が、熊鈴をリンリンと鳴らしながら暗闇の中をぞろぞろと歩いて、山側のポイントを目指し通過していくのです。
キャンプのお客さんは、この奇妙な状態で目を覚ますでしょうし、「変な人達が攻めてきた!」と、何が起きているのか理解できずに恐怖さえ感じるかもしれません。
釣り人は、休日だろうが平日だろうが、シーズン中は毎日せっせと沢山歩いてくるはずですし、これではとても優雅にグランピングを楽しめないかもしれませんね。
今後、どれだけの人が恐怖の朝をむかえることになるのか、注目していきたいと私は思っています。