私は、海まで何十キロもあるような内陸部の街に住んでいますが、街にある釣り具屋さんに行くと、ルアー売り場にはソルトウォーターゲーム用のものばかりが売られています。
淡水用のものは、バス用とエリアトラウト用のものが少々あるだけで、ネイティブトラウト用の物なんかは売ってもいません。
海に行くよりも近くに、バス釣りができる湖がありますし、トラウトの管理釣り場もありますし、トラウトの釣れる渓流や湖だってあります。
それなのに、海用の物が沢山売られているということは、今の時代、ルアーフィッシングをする人達には圧倒的に川や湖より海の方が人気があるということなのでしょう。
そうなっていることも、ちょっと理解できる気がします。
釣り場があるのと、魚が釣れるのは別問題であり、川や湖に行っても、ろくに魚が釣れることがないからです。
世の中の大半の人は、ろくに魚が釣れない釣りはやりたくないでしょうし、ちょっと足を伸ばしてでも、魚が沢山居る海に釣りに行くのだと思います。
それに、川や湖で釣りをすると入漁料がかかることが多いですが、海は岸から釣ればお金はかかりません。
お金を払って魚が釣れないよりは、海でタダで釣りをしようと思う人だって多いのでしょう。
ろくに魚の釣れない釣りばかりしている私なんかからすると、釣れない釣りには釣れないなりの楽しみがあるわけですが、そんなことは特に若い人達には分かってもらえないのでしょうね。
動画を早送りで見たりするような、インスタントな楽しみに慣れた若い世代には、滅多に釣れない釣りなんて退屈で罰ゲームみたいなものでしょう。
これからも、ルアーフィッシングは海の方が盛んになっていき、釣り具屋から淡水用の物は姿を消す日がくるかもしれません。
まあ、そもそもが日本の自然環境を考えてみれば、川や湖では沢山の人が釣りを楽しめるような状態ではないわけですし、海で釣りをするのが自然なのかもしれません。