たまに定期点検などのために車屋さんに行くと、お客さんが見事に高齢者しかいないので驚いてしまいます。
私が行くのが暇な高齢者が多い平日ばかりだからなのかもしれませんが、それにしても見事に商談をしているのは、「ちょっともう運転は止めておいた方が…」というような高齢者しかいないのです。
このような状況になっているのは、若い人は車を買わなくなっているからだとも考えられますが、そもそもがこの国の人口の大部分が高齢者みたいなものなので、驚くほどのことではなく、当たり前なことなのかもしれません。
これから先は、世の中がさらに高齢者だらけになっていくのが確実ですから、車屋さんに限らず、あらゆる場面でこのような状態になっていくのでしょう。
ですから、釣り具屋さんなんかでも、お客さんの9割は高齢者になるでしょうし、釣り場にいる釣り人も「もう釣りは止めておいた方が…」というような年齢の人ばかりになるはずです。
そうなれば、今でもシーズン中は毎週のように鮎釣りをしていた高齢者などが川に流されて死んでいますが、こういったことが数えきれないほど起きるようになり、「釣り=高齢者が死ぬ」みたいなものと考えられる時代になるのでしょうね。
個人的には、最期まで好きなことをしていたのだから、高齢者が釣りで亡くなることは、そんなに悪いことだとは思いませんが、捜索したりする人達の労力を考えると、必ず大きな問題になる気がしてなりません。
あまりに事故が多いために、「高齢者は釣りに行ってはいけない」という風潮が生まれることだってあるかもしれません。
しかし、釣りをして死んだって、車の運転をして事故を起こすのに比べれば、ずっと他人に迷惑はかけていないわけですから、どうか高齢者から釣りを取り上げないで欲しいものだと、私は思います。
ちょっと他人に迷惑をかけてしまうにしても、最期くらい好きなことをして迎える権利があったって、良いのではないでしょうか。