川で釣りをする場合には、どんどん上流に向かい釣り上る方法と、下流に向かって釣り下る方法があります。
この二つの方法を比べると、一見流れに逆らって釣り上る方が危険な気がしますが、事故などを起こしやすいのは断然釣り下る時だと思います。
流れに逆らって釣り上るのは、川の流れに抵抗してしっかりと踏ん張りながら進むので、転倒したりする可能性は低いです。
落ち着いて行動すれば、そこまで危険ではありません。
これに対して、釣り下る場合は、常に流される方向に力を受けながら歩くので、身体が浮きやすくなりますし、うっかり転べばそのまますんなり流されてしまいます。
また、釣り下っていると、釣り上るよりも歩きやすいためか、ついつい川に深入りしてしまいがちになります。
気づいていたら、岸に戻るのが大変なほど立ち込んでいた、なんて経験をしたことがある人も少なくないのでしょうか?
それから、釣り下るタイプの釣りは、基本的には釣り上る釣りが行われる渓流よりも大きな川の本流で行われることが多いです。
より水量が多く流れも強い川で行われるのですから、ちょっとしたミスで大変なことになる可能性も高くなるはずです。
毎年のように鮎釣りや渓流釣りで、沢山の人が命を落としますが、そういった危険はやはり「大きな川で釣り下る」時ほど高くなるのではないでしょうか。
ついつい無理してしまい、取り返しのつかないことにならないように、そういった川で釣りをする時は、より一層注意深く行動する必要があると思います。