釣りにゃんだろう

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4Xと5Xのリーダーしか売っていない釣り具屋。

近頃、暇潰しに関東の大きな釣り具屋さんに入ってみたところ、ほんの僅かだけフライフィッシング用品を売っていました。

ほぼリーダーしか売っていないような状態だったのですが、綺麗に4Xと5Xの物の長さ違いだけがびっしりと並んでいるのでした。
私は、この様子を見て「なるほどな」と納得してしまいました。

 

実は、私はその釣り具屋をオープン時から何度も訪れたことがあり、そのお店の品揃えの変遷をよく知っています。

オープン当時は、「こんな物まであるのか」というほど量販店には珍しいくらいのマニアックなものまである品揃え豊富なお店でした。
そして、そこから月日が流れるうちに、徐々に品数が減っていきました。
残っていったのは、売れ筋の物ばかりのようであり、あまり売れないような物は売り場から確実に消えていったのです。

このお店は、大手釣り具メーカー系列のちゃんとした所でしたし、どうも「始めに品揃えを充実させて売れるものを確かめ、そこから売れ筋の物だけに絞っていく」ということを戦略的にやっているようでした。

 

このような戦略の結果残ったフライフィッシング用品が、4Xと5Xのリーダーだったということのようなのです。
つまり、これ以外のフライ用品はろくに売れないということであり、この周辺ではこういったリーダーを使う人ばかりということなのでしょう。

4Xや5Xというと、ちょうど渓流や管理釣り場で使う太さであり、そういった釣りしかしないような人が関東圏にはいかに多いのかが、このお店の品揃えに現れている気がします。

 

関東圏には、近郊の湖での釣りさえしなくて釣りは渓流だけというような人が、結構居るようです。
湖や本流もやればもっと大きな魚が釣れるのにもったいないと、私は思ってしまいますが、そうは思わない人も多いようです。

確かに、渓流で繊細な釣りをするのは面白いことなのでしょうが、よくそれだけで飽きないものだと、細いリーダーだけがびっしりと売り場に並ぶ様子を眺めながら、私はなんとも不思議な気持ちになってしまうのでした。