去年の夏のことでした。
暑いから、ちょっと山にイワナでも釣りに行くかと思ったのですが、フライのリーダーが無いことに気づきました。
近所の大きな釣り具屋では、フライ用品はリーダーと管理釣り場用の完成品フライのみながら売っていたので、散歩がてら私は歩いて行ってみたのです。
すると、いつの間にか、そのお店にはフライ用品は完全に無くなっていました。
トラウトルアーには力を入れていそうなお店だったのに、その売り場も狭くなっています。
フライ用品を扱わなくなっている釣り具屋が増えていると聞きますが、こんな身近な所で突然起きると、少しは驚いてしまいました。
また、ルアーコーナーも狭くなってきていることから、フライだけでなく渓流の釣り自体が人気がなくなってきているのかもしれません。
私は、市販のテーパーリーダーがなくても、いつも適当に3本くらいの太さの違うラインを繋いでリーダーにして釣ってしまうので、普段なら買えなくても困らないのですが、この時は川の近所に住む知り合いに、釣りを教える約束もしていたのです。
初心者に、いきなり継ぎ目だらけの適当なリーダーで釣りをさせるのもどうかと思いますし、馴れない人だと結び目に絡んだりしてトラブルが増えますから、なんとかちゃんとしたリーダーが欲しいところです。
「あそこなら売っているはずだ」というお店までは、車で30分以上かかります。
たかだか200円ちょっとの物を買うために、わざわざ行くにはちょっと遠いです。
家に帰ってアマゾンで買うにしても、私はプライム会員でないので、それなりの金額の買い物をしないと送料がかかりますし、すぐには届きません。
やっぱりリーダーくらいは近所で売っていないと不便だなと思ったわけですが、そんなことを思う人さえも、もう世の中には滅多にいないのでしょうし、釣り具屋にフライ用品が売っていないのは仕方ないことだと思います。
結局、私は家に帰り、なんとか使えそうなリーダーの付いているリールはないかと、ガチャガチャとリールをひっくり返し、使い古しのリーダーで釣りを教えることになるのでした。