釣りというやつは、環境の悪化のせいで、「以前は釣れていたけれど、今は釣れない」ということがよくあります。
特に冷水性の魚であるサケ科の仲間を釣ろうとするとなると、昨今の急激な温暖化の影響を受けやすいので注意が必要でしょう。
少し前なら、私は「5年前に釣れていた場所なら、まだ大丈夫だろう」という感覚で釣りをしていました。
実際に、それでそれなりに魚は釣れていましたし、何とかなっていたものです。
しかし、ここ数年の話となると、5年前に釣れていた場所が、もうダメになっていることはよくありますね。
3年前とかでも厳しいことはありますし、それだけここ数年の気候変動というものが急激だったということでしょう。
YouTubeなんかで海外の釣り場を見てみても、この3年ほどで急激に釣れなくなってしまった場所は沢山あるようです。
世界的にとんでもない速度で釣り場が失われていっているようですから、冷水性の魚を釣るのが好きな人達に残された時間は、残り僅かなのかもしれません。
もう「来年釣りに行こう」では、間に合わないかもしれない時代なのだと思います。
あちこち釣りに行くには、時間やお金の問題もあるわけですが、とにかく急がないと、魚を釣るチャンスは無くなってしまうでしょう。
開高健は、「悠々として急げ」という言葉を残していますが、もう悠々としている余裕は全く無いでしょう。
来年には望みが消えてしまうような釣りが、いくらでもある時代なのですから。