釣りにゃんだろう

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天竜川冬季ニジマス釣り場(ルアー・フライ専用区)が釣れないのは何故か。

静岡県の天竜川冬季ニジマス釣り場(ルアー・フライ専用区)というと、「釣れない」「釣れてもヒレのない汚い魚ばかり」などと、良い評判を聞かない釣り場です。

そんな噂ばかりを耳にしていたので、私もわざわざ行く気にはなれずにいたのですが、最近近くまで行く用事があったので、1日釣りをしてみることにしました。

 

日の出時刻から数時間、川を一通り歩いてみて、私は「あー、これは今日はボウズかな」と覚悟を決めてしまいました。

なぜそう思ったのかというと、川が放流した魚が消える構造をしていたからです。

この釣り場が設定されているのは、ダムとダムに挟まれた、言わば死の川のような流れです。
どのようにしてそうなったのか分かりませんが、ドン深の流れの緩いプールになったポイントが連続しています。

魚の放流ポイントもそういった場所が多いらしく、冬の低水温でやる気がない魚は、放流されても好きなだけ沈むことができて、中々姿を見せなくなってしまうのではないでしょうか。

 

加えて、朝イチには沢山のカワウが泳ぎ回っているのを見かけましたから、ちょっとでもトロイ魚は食べられてしまっているでしょうし、逃げようとする魚はさらに深みに逃げ込むでしょう。

このように、魚を逃がしても消えてしまうという、特殊な環境をしているために、二週間に一度大量に魚を放流しているにも関わらず、なかなか釣れない釣り場になっているのだと思います。

釣りをしていても、魚が居るのか分からないポンドタイプの管理釣り場で釣りをしているようですし、とても川に釣りに来た気分にはなれません。

 

多少は流れのある瀬にも魚が入っているだろうと、しつこく釣りをしてみましたが、丸1日やってたった一匹追いかけてきただけで終わってしまいました。

このような釣り場なので、どうしてもここで魚を釣りたかったら、放流日か翌日くらいに釣りに行き、魚が消える前に釣るしかないと思います。

まあ、そうは言っても、この釣り場の料金はたったの1000円です。
今時、1000円で冬に魚が居る(かもしれない)場所で釣りができるのは、なかなかありがたいことだと思います。

 

以前は1,500円くらいだったと思うのですが、値下がりしているということは、漁協側も「安くするから、多少釣れなくても勘弁してくれ」という思いがあるのではないでしょうか。

「ちょっとキャスト練習でもして、ついでにもしかしたら魚が釣れるかも」といった感じの利用方法なら、悪くはない釣り場だと思います。