関東圏に住んでいる人は、この時期になると釣りができる釣り場が限られてくるために、冬季ニジマス釣り場に楽しみを求める人も少なくないのではないでしょうか。
「逃がしたばかりの魚を釣るのはなんだかなぁ」とは思わなくもないわけですが、群馬県の川では良く暴れるハコスチが放流されていたりして、オフシーズンの楽しみとしては充分に満足できるものにはなっているでしょう。
そんな群馬県の冬季ニジマス釣り場の有名な場所として、神流川(上野村漁協)と利根川(群馬漁協)がありますが、この二つの川は、同じハコスチが釣れる冬季釣り場とはいっても、かなり性格が違う釣り場となっているので、今回はちょっと比較してみようかと思います。
・川の規模
まず神流川と利根川では、川の大きさがかなり違います。
神流川は渓流であり、利根川は本流です。
どちらも渇水気味な時期ですが、川幅や水量は何倍も違います。
シングルハンドで、見える魚を狙うのをメインにちょこちょことやりたいのなら神流川、シングルハンド~スイッチロッドでのびのびと釣りをしたいのなら利根川といった感じでしょうか。
・放流量
放流量は神流川よりも利根川の方がかなり多いはずです。
毎週魚が逃がされていますから、素直に釣れる魚は利根川の方が多い気がします。
利根川はエサ釣りも可能なので、魚がエサ釣りの人にガンガン釣られまくっていますが、それでも利根川の方が釣れやすいです。
放流量に加えて、川が大きい分だけ、スレにくかったり、竿抜けが生まれることも大きいのかもしれません。
・開催時期
利根川は10月にキャッチ&リリース制で開始し、12月中旬には魚が持ち帰り可能になり、年明けからは通常の入漁券で普通に釣りができるようになります。
これに対して、神流川は、例年11月に開始して2月に終了するまで、キャッチ&リリース制です。
年が明けてからも魚が確実に居るのは神流川の方でしょうから、初釣りなんかで「ちょっと魚の顔が見たい」なんて時には、上野村に行くべきでしょうか。
以上のように、神流川と利根川の冬季ニジマス釣り場は、様々な面で違う点があります。
まあ、どちらも釣り堀みたいなものなのですし、そんなに真面目に選ぶ必要はないのかもしれませんが、自分がどんな釣りをしたいのか考えて釣り場を選んでみると、より楽しめるかもしれませんね。
個人的には、川は大きいほど釣りは楽しいと思いますし、翌年に使おうかと考えているタックルやラインを試せるので、ちょっと料金が高くても利根川の方が行く価値はあるかなと思っています。