少し前に東武鉄道の日光のキャンペーンのようなものに、女優の門脇麦さんが起用されていました。
ビジュアルが何パターンかある中に、湖で釣りをしている場面があり、レイクトラウトをフィッシュグリップで吊り下げるという、実際の釣り場ではあまり見られない、なかなか暴力的なことをやっていて、この撮影をした関係者には実際に日光で釣りをするような人は居なかったのだろうなと思わせられました。
握っているロッドも湖で釣りをするには短か過ぎるもののようですし、やはり「釣りを分かっていない人達」が撮影したもののようです。
ところが、そのロッドに装着されているリールだけは、アブのカーディナルらしく、ちょっと「通」な物なのです。
魚をフィッシュグリップで吊り下げたり、短い渓流用のロッドを使ったりと、デタラメなことをやっているわりには、ちょっとマニアックなリールを使っているのですから不思議です。
こうなっているのは、釣り具を準備する人が、写真映えするようなお洒落な道具はないかと思って、ちょっとネットかなんかで調べたりしたという可能性はないでしょうか。
そこでたまたまカーディナルが目に留まり、撮影に使うことにしたなんてこともあるのではないでしょうか。
もし、本当にそうなら、カーディナルは釣りを知らない人達から、撮影の小物として使えるくらいお洒落な物だと思われたということになるでしょう。
一般的なギラギラの現代のスピニングリールではなく、わざわざカーディナルが選ばれたということは、それだけカーディナルがお洒落だということでしょうし、ギラギラのスピニングリールは、やはり釣りをしない人達から見れば、ちょっとカッコ悪くて使えないレベルの物だったのではないでしょうか。
釣りをしている人達は、現代の日本の釣り具の見た目がいかにダサいか、気づいていない人が多いですが、広告の撮影をするような人達には、ありふれた現代のスピニングリールを「ダサいな」と思うだけの感性があったのかもしれません。
どんな釣り具を使って釣りをするかは、その人の自由でしょうが、どうせならお洒落な釣り具を使って釣りをしたいと思うのは、私だけでしょうか。
カーディナルは、女優さんが釣りをする場面にわざわざ選ばれるくらいなのですから、間違いなくダイワやシマノのギラギラのリールよりはお洒落な物のはずです。
お洒落な釣り具を使いたいと少しでも思う人には、現代のリールではなく、カーディナルなどのオールドタックルを使うことを強くお奨めしたいと思います。
