少し前に、福島県の檜原湖で、ワカサギ釣りのお客さんを運ぶ船が定員オーバーで営業していたと怒られているニュースがありましたが、この程度のことで細かく注意を受けることがあるのかと、私はびっくりしてしまいました。
釣りの渡船のようなものは、しっかりと法律を守り営業しているところがある一方、結構いい加減だったり、正式に許可を得ているのかも怪しいようなところも少なくありません。
特に内水面では杜撰なところも多いようで、実際に私も北海道の湖では、今回のニュースと同じように明らかに定員オーバーの人を乗せて、船が沈みかけている場面を何度も見たことがありました。
「それは危ないじゃないか」と言うような人は、釣りには向いていないでしょうね。
釣りというものは、自然の中でする危険なものですし、多少の無茶や冒険も楽しみの一つであると考えられる人しか、楽しめないものだからです。
船が毎週のように沈んでしまったら困りますが、普通の釣り人は、この程度のちょっと危険な状況を「ヤバイよヤバイよ」と笑えるものでしょう。
それくらいの心の余裕と度胸が無いのだったら、そもそも釣りをしてはいけないタイプの人間だと思います。
釣りというものは、水辺で行うという性質上、いつ死ぬか分からないくらい危険なものなのですから。
数年前に知床で観光船が沈んで、杜撰な運航体制が批判されていましたが、あれくらいの杜撰さは、釣りの世界では珍しくないことだと思います。(もちろん真面目な業者も沢山居るとは思いますが)
釣りとは、船が沈むかもしれないし、クマに食べられるかもしれないし、川や海に流されて死ぬかもしれないけれど、それでも魚が釣りたいという人がやる趣味です。
この程度のリスクが許せないのだったら、釣りをする資格はないでしょう。
ただ、こういった危険性があるために事故を起こして、釣り人以外の人達に迷惑をかけることは良くないと、私は思います。
ですから、釣り人を乗せた船が沈もうが、川や海に流されようが、クマに食べられて行方不明になろうが、捜索なんかをする必要は無いと思います。
放っておけば、人間なんてすぐに土に還るわけですし、自然が好きな釣り人からしたらそれも本望のはずです。
そう思えないような人は、これまた釣りをする資格は無いと思いますし、これで釣り人が他人に迷惑をかけることがなくなり、完璧じゃないでしょうか。
「捜索不要です」みたいな誓約書のフォームを作って、釣具店なんかに置いて、釣り人が気軽に、事前に自分の意思で捜索を断れるようにしたら良いと思います。
これが当たり前になれば、釣り人が細かいことで怒られたり、批判されることも減るのではないでしょうか。