久しぶりにヤフオク!で、カーディナルなどのオールドスピニングリールの値段を見てみると、5年前くらいより随分と値上がりしていました。
出来が悪いと有名なカーディナル33の最初の復刻モデルとか、オールドリールかどうか微妙な立ち位置であるアウトスプールのCシリーズとか、以前だったらそれほど人気が無かったものまで高額になっているから驚きです。
このあたりのリールというものは、それほど珍しいものではないので、以前からトラウトフィッシングが好きでオールドタックルに興味があった人なら、すでに持っていたものだと思います。
それなのに、欲しがる人が増えて価格が高騰しているということは、以前よりオールドタックルに興味がある人が増えたということなのでしょう。
それが、以前から釣りをしていたけれどオールドタックルに興味がなかった人なのか、近年になって釣りを始めた人なのかは分かりませんが、ギラギラの現代のスピニングリールを使うのが嫌な人が増えたのは間違いないと思います。
これは、とても自然なことだと思いますね。
道具としてのデザインや雰囲気を考えれば、ここ30年ほどのリールというものは、とんでもなくカッコ悪いですし、使いたくないと思う人がいるのは当たり前のことでしょう。
特に最近になって釣りを始めたような人なら、現代の釣り具を見慣れていないでしょうから、「これがリールです」と最新のリールを見せられれば、「えっ?なんかダサくね?」と思う人が沢山居てもおかしくないでしょう。
そういった人達がオールドリールの存在を知って欲しがったため、近頃価格が高騰しているのではないでしょうか。
とにかく、一定数の現代のギラギラリールが嫌いな人が釣り人の中にはいるわけですし、釣り具メーカーはクラシックな見た目のリールも作った方が良いのではないでしょうか。
意外と売れてしまうかもしれませんよ。