時々、私が釣り具屋の店員になったら、商売になんてならないだろうなと思います。
ロッドを買おうとする人には、今何を持っているか聞いて、「それで充分だから」と言って買うのを止めさせるでしょうし、高い最新のルアーを買おうとする人には、「そんなの釣れないから」と売りもしないでしょう。
そのうち、何を買うにも「ここで買ったら損だよ」と止めて、「ダイソーに行きな」と言ったり、ネットでの買い物を薦めだしそうですし、とにかく物を売りたがらない店員になってしまうことでしょう。
こうなってしまうのは、正直に真剣にお客さんのことを考えればこそだと思います。
お客さんが損をせず、魚がちゃんと釣れるようにはどうするべきかを考えれば、釣り具屋には、あまり売りたくないような物が溢れているのではないでしょうか。
釣り具屋には、ちょっとぼったくりっぽい物や、本当は必要の無いような物だらけですし、本当に買う人のことを考えるなら「やめておけ！」と言うべき物ばかりでしょう。
こういった物を、あれこれと口車に乗せて売らなくてはならないのですから、釣り具屋の店員というものは、なかなか大変な職業ですね。
必要のない物やぼったくり的な物を売りつけることに罪悪感を覚える人にはできないでしょうし、詐欺師のような冷徹なメンタルが必要でしょう。
私には、そんな図太さはないので、釣り具屋の店員になることは一生無理そうです。
