釣りにゃんだろう

猫のように気まぐれに 独断と偏見に満ちた釣り情報をお届け

ここが変だよ日本のフライフィッシング 虫の名前をカタカナ(英語)で言う。

日本のフライフィッシングにおいて、なんだかおかしいし不便だよな、と昔から思っていることがあります。
それは昆虫の名前や形態を、わざわざカタカナ(英語)で呼ぶことです。

 

カディス、ストーンフライ、メイフライ…

f:id:nyandaro:20191022104247j:plain

フライフィッシングで使うフライは水棲昆虫を模していることが多いですから、フライフィッシングと水棲昆虫は、非常に密接な関係があります。

こういった虫を観察する際に、日本のフライフィッシングをやる人は、「カディス、ストーンフライ、メイフライ」などと、英語名で呼ぶことが多いです。
これらは、そのままフライの名前にもなっているものですから、全て英語名で認識し考え通せば、それはそれで便利なものなのかもしれません。

しかし、本当にそうできている人ばかりなのでしょうか、私は英語名以前に日本語で虫の名前を知っているので、どうしても日本語で考えてしまいます。

「これはカワゲラだから…」とかいった感じで、必ず日本語から英語に訳して考えてしまいます。
「おっ、ストーンフライが飛んでるぞ!」というように、直接英語ではなかなか考えられないわけで、やはり瞬間的には「カワゲラが飛んでる」と思ってしまうわけなのです。

 

f:id:nyandaro:20191022104545j:plain

フライフィッシングを長年やり続けている人は、英会話が得意な人のように、頭の中で翻訳作業をする必要がなく、最初から最後まで英語で全て考えられるようになっているのでしょうか。
どの程度の割合の人が、一切日本名を考えずに、英語名で虫を認識できているのか、ちょっと気になるところであります。

 

f:id:nyandaro:20191022104649j:plain

また、細かく虫の種類を分析する時は、結局だれでも何々カゲロウというように、日本名で考えることになるはずです。
なんだか日本語と英語を行ったり来たりして、随分とややこしいことになっている気がしませんか。

 

フライフィッシングの取っつきにくさにも繋がっている。

f:id:nyandaro:20191022104746j:plain

こうした虫の名前を、わざわざカタカナで呼んでいる様子を、フライフィッシングをしない人が見たら、どう思うでしょうか。

「カッコいい」と思う人は、まずいないのではないでしょうか。

川虫の名前を、わざわざ英語で呼んでいるなんて、なんだか「気取っていて、カッコつけていてダサい」と思われないでしょうか。
なんか、無理に西洋人ぶっている感じもして、それがいかにも日本のおっさんというような見た目の人だったりするわけですから、かなり「痛い」感じに見えるのではないでしょうか。

 

f:id:nyandaro:20191022105018j:plain

しかも、そんな風に格好つけていると思ったら、「セミフライ」などと、いきなり日本語もぶっ込んできたりして、この一貫性のなさも、なおさらカッコ悪く見られないでしょうか。

無理にカッコつけていて、痛くてダサいおじさんがやっていることを、若者がやってみたいと思うことは、滅多にないのではないでしょうか。

 

ですから、この虫の名前を英語で呼ぶという行為は、日本のフライフィッシングをちょっと取っつきにくいものにしているのではないかと、私は思います。

フライフィッシングをする人同士なら、大いにカタカナで虫を呼んでも良いのでしょうが、他のジャンルの釣りをする人や釣りをしない人と話す時は、英語名を使わないように気を付けた方が良いのかもしれませんね。