ミッチェル(Mitchell)は、おフランスのリールメーカーです。
300Xは、2000年代初頭に発売されたリールです。
最後のクラシックリール
ミッチェルは、かつては世界最強のリールメーカーでした。スピニングリールを「ミッチェル」と呼ぶ地域さえあったと言われています。
しかし、日本メーカーの性能追及主義に破れ、今ではアメリカの会社に買収されて、ブランド名を残すのみになりました。
そんなミッチェルの、最後のフランス設計のリールと言われているのが、300Xです。
ですから、ミッチェルファンはこのリールを手にすると、一つの時代の終わりをしみじみと実感し、涙なしにはリーリングできません。
ミッチェル300と300X。
ミッチェルの超定番モデルに、ミッチェル300というものがあります。1948年から2001年まで製造された、スーパーロングセラーです。
数年で大幅にモデルチェンジをして、新しいものを買わせようとする日本のメーカーと比べると、信じられないようなモデルです。
この300の現代版を目指したモデルが300Xです。
オールドリールではありませんし、300とは全くの別物となっていますが、見た目は個性的で、ほんのわずかにミッチェルらしい面影も残していて、味わい深いリールです。
3000円で買えたものの。
この300X。私のもっているリールの中では、二番目くらいに新しく製造されたもので、超モダンなものです。
3000円程度で購入できたのですが、中の部品が磨耗する可能性があるとの情報をキャッチしました。
それから、その部品に代えられるものが入っているという、シマノの古いリールを600円で購入し部品を入れ替えて、ようやく実戦デビューとなりました。
ちょっとめんどくさかったのですが、手間がかかるほと愛着が湧いてきたりもするので、趣味の世界というのは不思議なものです。
使い心地。300と比べて。
まあ、普通のリールです。
オールドリールと比べると、巻き心地は滑らかだし、ギア比も高く使いやすいです。
ただ、適当にキャストするとベールが動いてしまい、フェザリングする人差し指の邪魔になることがありました。
この点などを考えてみると、投げて巻くという基本的な動作を、スムーズに無駄なく行えるのは、古い300の方ではないでしょうか。
というわけで、手間をかけたわりには、あまり出番の無いのが実情です。
しかし、ルックスはまあまあ気に入っているので、買って損は無かったと思います。
せっかく買ったのだから、家で眠らせてばかりいないで、たまには自然の中で魚と対峙させてあげなくてはいけないな、とも思っています。
ベールアームは世界を回る ザ・スピニングリール・コレクション [ 國吉昌秀 ]
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