気づいてみたら、私は去年はルアーで釣りをするより、フライで釣りをする機会の方がずっと多かったです。
比率で言ったら、もう９対１くらいの割合でフライで釣りに行き、いくつものオールドスピニングリール達には出番が与えられず、家で留守番してばかりでした。
フライの方が釣れそうだという場面が多かったのが主な理由かもしれませんが、もう日本のルアー釣りの雰囲気に嫌気がさしてきたのも理由かもしれません。
私は、ルアーで釣りをするの自体は好きです。(特にスプーンを用いた釣り)
しかし、それを取り巻く雰囲気というものは、なんだか好きになれません。
ルアーメーカーのホームページ一つ見てみてもセンスがなく、なんだか幼稚ですし、釣り場で見かけるルアー釣りの人達も、大半がなんだか品がない田舎のヤンキーみたいな人ばかりです。
ゴテゴテキラキラしたリールや玩具チックなルアーがそういった類の人々を引き寄せるのか、とにかく日本のルアーの世界というのは、品がなく幼稚に見えて仕方ないのです。
プラスチックに３本針の付いた物を、中２病みたいな響きの名前の竿で投げ、戦隊物の玩具のように安っぽく輝くリールをせわしなく巻いてきて、釣れれば騒ぎ回る。
こういったなんとも幼稚な釣りが、日本のルアー釣りの主流だと思います。
そういった中に混じって釣りをしていると、自分までそちらの世界の人間だと思われそうで心配になってきてしまいますし、気づいたら取り込まれているなんてことになりかねません。
かと言って、フライの人だって｢他の釣りとは違う、フライの方が偉い｣とでも思っているかのような傲慢な雰囲気や過剰に気取ったところがありますから、あまり関わりたくないところです。
それでも、どう考えても絵的にはフライの方が品があり落ち着いて見えますから、大人の釣りといった雰囲気ではあると思います。
一人で静かに釣りをして写真を撮って楽しむなら、やはりフライの方が似合うのではないかと、近頃は思うようになってきたのです。
今年も、たまにはルアーを投げてみたくなることもあるでしょうが、しばらくはフライでの釣りが続くような気がしています。
散々集めてしまったオールドタックルやルアーには、なんだか申し訳ない気がしますが、この気分が変わるまでは、まだしばらく家で寝ていてもらうと思っています。
