釣りにゃんだろう

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フライをやる人の中には、わざわざヤードで距離を言う人がいる謎。

ヤードという長さの単位があります。
これは、ポンド・ヤード法というものに基づいたもので、イギリスで生まれたものはずですが、現在でも使用しているのは、アメリカとミャンマーとリベリアのみだそうです。

それでも、イギリスで生まれたり、アメリカでも盛んなものだからか、フライフィッシングの世界では、ラインの長さや飛距離などがヤードで表されていることがあります。


日本人がわざわざヤード言うかね?

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アメリカやイギリスの釣りにおいてヤードが使われるのは、歴史に基づいたものですから、まだ納得がいくものです。
しかし、日本のフライフィッシャーの中にも、わざわざヤードで距離を表す人がいるのは、奇妙だとしか思えません。

現代の日本人は、完全にメートル法で生きてきた人しかいないはずです。
ですから、何ヤードと言っても直感的に分かる人はいるはずがありません。

1ヤードというのは、0.914メートルという中途半端な長さですから、日本人にはかなり実感しにくいものでしょう。

ヤードと言っても他人には伝わりにくいですし、聞いた人が頭の中でメートルに変換しても中途半端なメートルでしか分からず、距離を掴みにくいでしょう。

ヤードで言っている側にしたって、実際には頭の中でメートルからヤードに変換する作業を行っているか、実は1ヤードはだいたい1メートル弱程度の感覚で適当に言っているのではないでしょうか。

 

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このように、距離を考えたり他人に伝える時に、日本人がヤードを用いるのは、かなり無理があるのではないでしょうか。

それでも、一部のフライフィッシャーがヤードを用いるのは、一体何故でしょうか?

私は、そういった人達が自分に酔っているからだと思います。
「本場の単位を知っていて、それを使える俺は格好いい」というような見栄や気取りのようなもの。
そういったものから、日本人には直感的に分かりにく過ぎるヤードを使っているとしか思えません。

これは、本人達はカッコつけているつもりかもしれませんが、端から見ると痛すぎますし、聞いているこちらが恥ずかしくなってきてしまうような言動です。
きっと、面と向かっては「恥ずかしいですね」とは言わないものの、「無理して気取っちゃって」と心の中で笑っている人だって、沢山いるはずです。

もちろん、本当にヤードに親しんでいる国の人と話すならヤードを用いるべきでしょうが、日本人同士で話す時に「何ヤードくらい」とか言う人がいるだけで、私は吹き出しそうになってしまいます。
それくらい奇妙な言動だと思います。

 

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本当に学のある人というものは、わざわざそれを、他人にひけらかしたりしないものでしょう。
ですから、日本人同士で話す時にわざわざヤードを用いるような人は、きっと実際以上に自分を賢く見せようとしているような、本当は頭のあまり良くない、ちょっと無理をしている人だと思います。

バカだと思われたくなかったら、わざわざ釣りの場面で「何ヤード」なんて言うのは止めた方が良いのではないでしょうか。