べストタイプのライフジャケットには、股紐が付いていますが、あれはちゃんと股に通さなければいけないものです。
股紐を通さないと、落水した時にベストだけが身体をすり抜けるように浮いてきて、身体は浮かび上がらなくなってしまうからです。
股紐を通さないのなら、ライフジャケットを着けている意味はないくらい大事なものなので、めんどうでも必ず通さなくてはいけません。
しかし、このライフジャケットの股紐を通さない人は、結構多いものですよね。
私がモンゴルで釣りをしていると、ラフティングボートで川を下る時には、一応ライフジャケットが配られるのですが、ヨーロッパからの釣り客はほとんど股紐を通しません。
たまに私が真面目に股紐を通しているのを見て、「おっ、オレもやっておくか」と真似をしてくれる人はいるのですが、ほとんどの人はそんなことはしないです。
中にはライフジャケットを羽織っているだけで、真ん中のチャックさえ閉めないような人もいます。
しかし、私はこんな時は「まあ、いいかぁ」と思って見ています。
なぜなら、そもそもがボロいショボいライフジャケットであり、ちゃんと浮くか怪しいですし、水量がめちゃくちゃ多いロシア付近の大きな川だと、何れにしても「落ちたらアウト」だと思うからです。
釣りは安全に行うべきだとは思いますが、本当にワイルドな所に行くと、そうは言っていられないものなのですね。
そろそろ釣りで死んでもお金が出る、ちゃんとした保険にでも入っておこうかと私は思っています。