船に乗る時のライフジャケットの着用が義務化されてしばらくたちます。
実際に違反に罰則が適用されるようにもなりましたし、それなりに着用率は上がってきていそうです。
しかし、海に行った時などに漁師さんの様子を見てみると、まだまだライフジャケットを着用していない人が沢山います。
テレビなんかで漁の取材の様子が流れていても、取って付けたようにライフジャケットを着せられている漁師さんの姿が見られたりして、「普段着けていないけど、着せられたんだろうな」と思わされたりします。
ライフジャケットの着用義務は法律で決まっていることですし、安全面を考えれば、それを守らない人が居るのは、良くないことには間違いないと思います。
しかし、必死に忙しく船の上で働いている漁師さん達が着用しないことがあるのは、仕方がないことだと思います。
ライフジャケットは、様々な作業の邪魔になることもありますし、漁は「多少の安全性は放棄してでもやらなければ仕事にならない」というようなところがあるものだと思うからです。
いちいち全てに安全性を求めていたら、ろくに捗らないというような仕事が、世の中には沢山あると思います。
だからこそ、労働事故というものが起きてしまうのでしょうが、仕事のことを考えたら、ギリギリのところでやらざるを得ないのだと思います。
ですから、漁師さんがライフジャケットを着用しないことは良くないことではあるものの、そうせざるを得ないこともあるでしょうから、仕方がないとも言えるのではないでしょうか。
一方で、釣り人はその釣果に生活がかかっているほど、ギリギリの戦いをしているわけではありません。
法律を侵し安全性を捨ててまで魚を釣らなくてはいけないわけでもありません。
漁師さんとはかなり事情が違うのですから、やはりここはちゃんと法律を守り、ライフジャケットを着用するべきだと思います。
また、船に乗る時ではなく、海で陸から釣りをする時も、ライフジャケットを着用した方が良いのは、間違いないことだと思います。
海は、基本的には落ちたら助からないという場所だからです。
たまに港などに行くと、岸壁で子供にライフジャケットを着けさせず、うろちょろとさせながら釣りをしている親を見かけますが、とんでもなく危険なことだと思います。
あの状態で子供が海に落ちたら、どう考えても助けることは難しいはずです。
どれだけ頭の悪い親なのだろうか、と思ってしまいますが、それだけ釣り人には民度の低い人が多いということの表れなのかもしれませんね。