釣りにゃんだろう

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定山渓爆笑ホテルの思い出。

私は、ほとんど他人と一緒に釣りをしないので、珍しく他人と釣りをした時のことは、よく覚えています。
それが古い友人だったりすると、尚更印象深いものとなっています。

もう10年近く前のことでしょうか、中学生の時からの友人と北海道を旅することがありました。
彼は、釣りはほとんどしたことがないのですが、私は釣りがしたかったので、ビッグファイト松本という管理釣り場に寄り、釣りに付き合ってもらうことにしました。

 

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ここは、管理釣り場とは言っても魚が自然繁殖しているような場所で、水も超クリアです。
当然、釣り超初心者の友人にはかなり厳しい場所であり、残念ながら釣れなかったのですが、今まで見たことがないような綺麗な魚が泳いでいるだけでも感動してくれているようでした。

釣りを終えると、その日の宿のある定山渓に向かうことにしました。
その宿は、「とにかくその日最低価格で泊まれる場所」という条件で私が予約したのですが、これがまた面白かったですね。

 

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廃墟のような外観。
エレベーターは今にも止まりそうで、ボタンを押した階に到着すると「ガンッ!」という衝撃と共に急停車する。
部屋のカギの開け閉めにはコツが必要であり、隣の部屋の見知らぬ中年夫婦と相談して、ようやくコツが掴める。
食事の量が今まで見たこともないくらい少ない。普通のシャケの切り身を三分割したくらいのものがおかず。

このように、突っこみどころが次から次へと出てくる本当に飽きない宿でした。

値段から考えれば、泊まれるだけでも御の字のようなものでしたし、下手にピカピカなホテルに泊まるよりずっと印象深い思い出になって、とても満足できました。
特に、昔ながらの卓球場やゲームコーナーで遊んだのは、良い思い出です。

 

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友人は、その後すぐに結婚し子供も生まれて、今では滅多に会わなくなってしまいましたが、きっと何十年たっても、再会した時にあの定山渓のホテルの話をすれば、二人で笑いあえることでしょう。

やはり、旅というものは、お金をかけて何でも便利に綺麗に済ませてしまったら、何も面白くないのではないでしょうか。
私は、こんな風に思っていますから、今でも一人でお金をかけずにボロボロになりながら釣りをする旅を続けています。